23日に行われたJ1リーグ第21節で、湘南ベルマーレに4-1と快勝した浦和レッズ。そこには「浦和のヒーロー」としてJ1初ゴールを決めたFW小森飛絢の姿があった。
浦和は先月のクラブW杯をグループステージ3戦全敗で終え、日本に戻ってきての初戦となったFC東京戦は2‐3の逆転負け。
ホーム2連戦目となった湘南戦でファン・サポーターに希望を見せたかった浦和は、FC東京戦に続いてスターティングメンバーにFW小森飛絢を起用した。
前節は得点を奪えず後半17分で交代となった点取り屋は、その悔しさを晴らすように得意のラインブレイクで湘南DF陣を翻弄。
浦和は前半12分にオフサイドで取り消しとなったゴールシーンがあったものの、ペースを崩さず前半32分にキャプテンDFマリウス・ホイブラーテンのヘディング弾で先制した。
湘南を突き放したい浦和は、前半アディショナルタイム4分にDF荻原拓也のコーナーキックをニアで小森が頭で合わせて追加点を決める。
小森はこれが浦和移籍後、そしてJ1での初ゴールに。また、昨シーズンのJ2ジェフユナイテッド市原・千葉時代の2024年10月26日(藤枝戦)以来となるゴールとなった。
今年1月に千葉から期限付き移籍したベルギー1部シント=トロイデン、そして6月にクラブW杯に合わせて完全移籍した浦和でもなかなか出場機会は訪れず。約9か月ものあいだ公式戦0ゴールの屈辱を味わってきた生粋のストライカーが遂に本領を発揮した。
浦和は後半26分にも3点目を記録。1点を返されたものの退くことなく、後半アディショナルタイム4分にFWチアゴ・サンタナが4点目を記録して勝負を決めた。
昨季ジェフ千葉で23得点を沈め、J2得点王・最優秀選手賞を受賞した希代のストライカーがJ1後半戦の浦和のキーマンとなるか。