創設年 | 1966年 |
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ホームタウン | 兵庫県神戸市 |
ホームスタジアム | ホームズスタジアム神戸 |
収容人数 | 30,132 |
監督 | 三浦 俊也 |
2009年度順位 | 14位 |
URL | http://www.vissel-kobe.co.jp/ |
補強費が限られていることもあり、まずは人員を整理してからのチーム運営が求められたが、最終的には大量入れ替えが行われた。昨季の屋台骨となっていたキム・ナミルという韓国代表ボランチを手放すこととなったが、その代わりに大分からエジミウソンを獲得。彼がダイナミズムを発揮すれば、前任者の以上の働きも期待できるだろう。
また、今回は、上層部の意向として「継続性」をテーマにしていたこともあり、三浦監督が求めている人材の獲得に注力。とりわけ、必要性を感じていた「10得点を奪える、パワータイプのスコアラー」には、J2で得点ランキング2位となった都倉を筆頭に、若手陣も有田や高岡のような同タイプが加入した。
昨季8月に就任し、チームを見事にJ1残留へ導いた三浦俊也。今季も彼が信奉する「攻守両面でアグレッシブなチーム作り」がメインテーマとなりそうだが、彼の求める「チームのために働ける選手」は揃いつつあるだけに、得点力の向上とセットプレイの充実に成功すれば、ダークホースとなるか。その中での注目点は、宮本とボッティの起用法だ。昨季はキム・ナミルとのボランチ・ユニットで高い位置でのボール奪取に貢献した宮本が、本職であるセンターバックに戻り、この位置にボッティを配置しての攻撃力UPを狙うことも考えられ、さらには、成長著しい松岡の存在は忘れてはならない。このポジションに置かれる顔ぶれ次第がギアは変化する。
クラブ創設15年目、阪神大震災から15年目の節目の年に挑戦するノルマは、クラブ史上最高順位の10位を上回る1桁順位である。昨季は、三浦がシーズン途中に就任したこともあり、やりたいサッカーが見え隠れする内容で14位が限界であったが、シーズンオフに準備期間が与えられた今季は、昨季を上回るチームに変身するのではないかというのが大方の見方だろう。つまり、この目標設定は非常に現実的であり、身の丈にあった成長戦略の一つであるような印象を受ける。
無論、それと同時に設定した「ACL出場権」を達成するにはまだまだ力不足の感は否めないが、挑戦課題として、アジア大会進出を目論んでいるのは既に長期計画を立てているという表れか。