創設年 | 1969年 |
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ホームタウン | 埼玉県さいたま市 |
ホームスタジアム | NACK5 スタジアム大宮 |
収容人数 | 15,500 |
監督 | チャン・ウェリョン |
2009年度順位 | 13位 |
URL | http://www.ardija.co.jp/ |
昨年のチームから10名を放出し、9名の戦力を補充。ACL出場権獲得を目標にしつつも残留争いを演じてしまったチームの再建に着手したが、中心メンバーの離脱はあったもののそれ以上の陣容が整ったと言える。それも、張外龍監督が目指すサッカーに応じた適材適所での補強だ。片山が離脱したセンターラインには、アン・ヨンハと深谷を、守備職人であった冨田の代わりには坪内を、手薄だったサイドバックには村上や杉内を獲得。中盤から前にかけての補強はなかったが、それは、昨季の前線ユニットにある程度の充足感と期待感をもっているからであり、後ろを整理して前に厚みをもたらすという“逆説的修正”で結果が得られるという考えか。
既存スタイルのレベルアップを図る継続路線で進んでいきそうだ。走力を活かした堅守速攻をベースにしつつ、「活気あるサイド攻撃」の上乗せを狙っており、その実行のためには、まずはセンターラインの充実が必要だが、アン・ヨンハと深谷の獲得により、昨季よりも堅固なものになる可能性は高い。新たな主力武器にしていきたいサイドアタックに必要不可欠なサイドバックには村上、杉山という運動量と攻撃センスを備えた人材で固めており、攻守ともにスケールアップしたチームが見られるだろうか。しかし、最前線の迫力不足と得点力不足は依然として深刻な問題であり、前線に厚みをもたした、3トップもオプションの一つに考えておきたい。
昨シーズンに掲げた「ACL出場権獲得」と比較すると、下方修正となった感は否定できないが、「5位以内」という目標も決して楽なものではない。前述の通り、スケールアップする可能性を秘めており、得失点共に平均的な数字に終わった昨季を凌駕するチームへと変貌する潜在能力があることは確かな事実である。しかし、その一方で大宮サッカーを支える上での重要箇所であるディフェンスラインを構成するだろうレギュラー陣は、マト以外の皆が新加入。ここが破綻すると、当初の目論見が完全に崩れさる。個人技ではなく、組織力で戦うしか術をもたないチームであることもあり、仮にそのような状況に陥った場合は、残留争いは必至だろう。
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