Lyon
3
2-1
1-0
1
Bordeaux
リサンドロ
バストス
リサンドロ (PK)
10'
32'
77'
得点者
14'


シャマフ


マン・オブ・ザ・マッチ
UEFA.com ユーザー選定 Qoly.jp 選定
リサンドロ(リヨン) リサンドロ(リヨン)

策士ピュエルの戦術眼が光り輝いた。

ボルドーの絶対的司令塔である、グルキュフには中盤の3選手が連動してのチェックとパスコース封じで活き場を与えず、最前線に陣取るシャマフにはクリスとボドメルが積極的なインターセプトとハイボール処理で彼のポストワークを自由にさせなかった。

序盤からホットラインが封じられたボルドーは攻めあぐね、リサンドロの先制点後にすぐに追いついたものの、試合はリヨンペースで進んだ。

また、リヨンの攻撃方法も単純明快であった。何度も国内で対戦し、ボルドーの強固な守備ブロックは既知であったわけだが、彼らが構える前に攻撃に転じるダイレクトプレイによって、得点チャンスを伺った。後ろのラインと中盤のラインが乖離した状況で、バックラインの裏を意識的に突いたこの攻撃は功を奏し、ボルドーのボール奪取エリアはズルズルと後退。守備面だけではなく攻撃面にもダメージを与えた。

攻守両面で前への意識が高かった序盤戦と打って変わり、バストスのゴールによってリードで折り返した後半からはやや引き気味となってしまったが、シソコのミドルシュートが、ブロックに入ったシャルメの手をはじいたことで得たラッキーなPKをものにし、終始安定した試合運びで勝利を飾った。

これにより、数字的にも心理的にもアドバンテージを掴んだ上で、セカンド・レグに挑めることとなったが、これまでのCLで数々の辛酸を嘗めてきたピュエルは決して気を緩めない。

「試合内容を見てみれば、悪いものではなかったと思うが、ボルドーにも勝ち上がるチャンスを残してしまった」
「さらに、我々はゴヴとリサンドロを(累積警告で)欠いての戦いをセカンド・レグでは強いられるし、ボルドーは(出場停止であった)ディアラが戻ってくるだろう。それは両者に与えられたチャンスは5分と5分であるということだ。つまり、我々がセカンド・レグで行うべきことはこのリードを守るのではなく、ゴールを積極的に狙いにいくことだ」

ディフェンダーとの駆け引きに優れ、ゴール前でのポジショニングや決定力はもちろんのこと、効果的なチェイスでショートカウンターの火付け役ともなり、この試合では文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ受賞者なったリサンドロ。彼を失うことにより、攻撃力だけではなく守備力にも影響を与えることは間違いないが、その対策方法を48歳の知将がいかに練るかに注目が集まる。

一方、今回は敗軍の将となったローラン・ブランであるが、リヨン攻撃陣に徹底的に突かれた守備陣の弱点を認めた上で、次戦でのホームマッチに希望を語る。

「たしかにバックラインに少々弱点があったのは事実だ。ディフェンスラインの顔ぶれを見てもらえばわかるが、彼らは非常に若い選手で経験値も不足している。」
「(不在だった)マルク・プラニュスとアル・ディアラは我々にとって重要な選手であり、今夜は彼らの貴重な経験値を活かせなかった。プラニュスは怪我で、ディアラは出場停止であったが、次の試合では、彼らは戻ってくるだろう。彼らがリターンマッチに戻ってくれば、守備陣を立て直せるだろう」

数字上は3-1であるが、ピュエルも語るように実質的には50:50と見ていいだろう。セカンド・レグは、4/7 20:45、ボルドーのスタッド・シャバン・デルマで行われる。

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