HOME | SCORE | AWAY |
---|---|---|
クリリア・ソヴェトフ | 1-0 | アラニア・ウラジカフカス |
ロコモティフ・モスクワ | 0-1 | サトゥルン |
ディナモ・モスクワ | 1-1 | アムカル |
トム・トムスク | 2-1 | テレク・グロズヌイ |
ルビン・カザン | 1-0 | シビル・ノヴォシビルスク |
ロストフ | 1-0 | CSKAモスクワ |
ゼニト | 3-1 | スパルタク・ナリチク |
スパルタク・モスクワ | 3-0 | アンジ・マハチカラ |
今節の目玉はなんといっても、ナリチクとゼニトの天王山。カップ戦を含め6試合連続無失点のゼニトは統制の取れたゾーンディフェンス、一方のナリチクはファウルも厭わない攻守に渡る勇敢なプレーとお互いの持ち味を発揮し、試合は首位攻防戦に相応しい拮抗したものとなった。【動画1】
勝敗を分けたのは、“運”。12分にペナルティーエリア内でシチャニツィンが倒れたプレーは、ゼニトDFフボチャンが完全に後ろから蹴りを入れていたが、カズメンコ主審の判定はノーファウル。38分にも、ナリチクのカウンターからデャデュンが裏へ抜け出して決定機を迎えようかというところで、ゼニトの守護神マラフェエフがすばやく飛び出してブロック。ただ、よく見ればこれもマラフェエフの手に当たっていた。後半もナリチクの不運は続き、シラーゼが50分過ぎのロンバーツとの接触により負傷交代。同じタイミングでファイズリンを投入したゼニトに、試合の流れはぐっと傾いた。
そして65分、高い位置でゼニトがボールを奪い返すと、ファイズリンの完璧なスルーパスからロシア代表ビストロフがゴール。待望の先制点を挙げたゼニトは、さらに6分後、ケルジャコフが得たPKをシロコフが落ち着いて決め追加点。その3分後にはファイズリンのフリーキックからダニーが決定的な3点目を叩き込んだ。ナリチクも終了間際にマリャロフの鮮やかなフリーキックで一矢を報いたが、そこまで。
ゼニトが先週のCSKAモスクワ戦に続いて無敗対決を制し、ナリチクから首位の座を奪った。
その他の上位陣では、CSKAモスクワがロストフに敗れる波乱。不調のネツィドを外して臨んだCSKAはチーム力の差もあり押し気味に試合を進めたが、68分にセットプレーの流れからアフメトヴィッチのヘディングで先制を許し、結局これが決勝点。ロストフが3試合ぶりの白星を手にした。殊勲の決勝弾を決めたアフメトヴィッチは、今季4点目。そのうち3点が途中交代から決めたもので、いまやリーグ屈指のスーパーサブとなっている。
ルビンは最下位シビルを相手に苦戦しながらも、中盤の核となっているエクアドル代表ノボアの1点で、良くも悪くも“らしい勝利”。また好調スパルタクが、9番アリ、10番サエンコ、11番ヴェリトン、12番アレックスという続き番号の強力カルテットで3点を奪い快勝。2位グループの末席に座った。【動画2】
なお、ロコモティフ・スタジアムに乗り込んだサトゥルンは、元ロシア代表のベテランストライカー、キリチェンコが決勝点を挙げ、ようやく今季初勝利を手にした。ロコモティフは前節のテレク戦(0-0)に続き決定力を欠いてしまった格好だが、攻撃の形そのものはできており、11日のアウェイでのナリチク戦で浮上のきっかけを掴みたい。