デンマーク代表は、10日に代表候補メンバーが発表されたが、最も現地の記者達を驚かせたのがパトリック・ムティリガの名前であった。

2008年11月以来、代表招集から遠ざかっていたムティリガであったが、代表監督モアテン・オルセンはしっかりと彼の動向を追っていたようだ。

「私は2008年11月に行われたウェールズ戦にムティリガを招集し、前半だけプレイさせたが、その頃に比べると飛躍的に進歩を遂げている印象だ」
「NACからマラガへの移籍。つまり、より良いリーグ、より良いクラブへとステップアップを果たしてことで、彼はそれまでとは違うタイプへと変身したんだ。そんな彼を見て私も『これならいける』と確信した」

オルセンはムティリガを代表メンバーにカウントした経緯をそう語ったが、これにより、デンマーク代表左サイドバックのスタメンはほぼ決定したと見ていいだろう。

当初、スタメン候補であったオーフスのミケール・ヤコブセンに見切りをつけ、若手の成長株であるレオン・イェッセン、ミケール・ルンブの突き上げを待つのではなく、ベテランを選択したデンマーク代表。

この判断が吉と出るか凶と出るか。

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