月曜日、W杯本大会に向けた、イングランド代表候補30名が発表された。
その発表で最も記者から関心を集めたのが、ギャレス・バリーをノミネートしたことであった。
バリーは先週に行われたスパーズ戦で足首を負傷。その直後の報道では「本大会までに復調することは厳しい」というものが大半で、誰も彼の名前が30名の中に入ることは予期していなかったからだ。
だが、カペッロは決して奇跡を祈っているわけではないようだ。
「当然、彼が負傷したことは知っているよ。怪我の直後、彼は私に『医者のチェックで5月29日か30日に結論が出ると思う』と言ってきた。だが、今は『24日には答えが出せると思う』と言っている。6日も縮まったんだ。これは大きな違いだよ。この理由から、私は彼を選んだんだ」
「とにかく、次の検査結果が出るまで決断は下さずに待つつもりだ。ギャレス・バリーの状態が良くなるという保証はないが、結論を出すまで時間はある」
メンバー発表の席で、イングランドの優勝を目指すイタリア人監督は“怪我人”を招集した理由を明らかにしたが、復活を信じるバリーに与えられた猶予は24日まで。
つまり、24日に行われる日本との親善試合までに彼が間に合わなかった時点で、本大会への不参加が決定するということだ。