Spain
1
0-0
1-0
0
South Korea
J・ナバス 86'
得点者

控え組中心のメンバーで望んだスペインが、韓国のタフな守りによって苦しめられながらも、終盤の得点で勝利を挙げた。試合の内容としては面白いと言い難いものであったが、スペインは控え選手のコンディション、試合勘の確認が出来、韓国にとっては強豪相手に守りを固めて引き分けを狙う際の絶好のシミュレーションとなった。

スペインは、前半はトップに起用したジョレンテを生かそうという意識を強く持ち、ロングボールやクロスを彼に当てるプレーを試す場面が多かった。しかし、ジョレンテはシュートは狙えるものの、彼と中盤やサイドの選手の連携という点では乏しく不発に終わった。しかし前半から一人大活躍していたヘスス・ナバスと、後半に投入されたビジャが試合の流れを引き戻した。

ヘスス・ナバスは韓国が何人マークに付けようとボールを奪われず、途中からは韓国の左サイドに「何人行っても無駄、イ・ヨンピョ一人で誤魔化して周りを閉じた方がいい」という守備に転換させるほどであった。ビジャはジョレンテとは違い縦パスを収めて基点となり、周りの選手を生かした他、自らも決定的なチャンスを何度も作り上げた。そして85分にヘスス・ナバスのミドルシュートが決まって決勝点をあげた。

負けたとは言え、韓国も特に前半は力を見せた。引き気味に守り、プレスは徹底してハーフウェーラインからかけて、自陣にスペースを空けない。サイドも必ず中盤、サイドバック、ボランチの3人で数的優位を形成し、守備が破られないように非常に気を使っていた。その結果大きなピンチは一度だけに抑えられた。韓国にとっても得るものが多く、ネガティブな敗戦ではないだろう。


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