元マンチェスター・ユナイテッドのセンターバックで、全盛期には「プレミアリーグ最高のディフェンダー」と称されたギャリー・パリスター。1988年から96年の間にイングランド代表として22試合に出場し、代表OBでもある彼は、現在の“スリーライオンズ”の問題点を指摘した。彼が気にかけているのは、右サイドバックのポジションだ。ファビオ・カペッロが監督に就任してからは、グレン・ジョンソンが同ポジションで不動の地位を築いているが、「そのプレイスタイルはリスキー」とし、「ギャリー・ネヴィルがW杯メンバーに入るべきだった」とFourFourTwo.com上で持論を展開した。

「昨季、ギャリーの出場機会が限られていたことは知っている。だが、こういう大舞台には彼のような存在が必要だったと思うんだ。彼は非常にタフな男だ。周りが気落ちしようとも共倒れすることは絶対にない。逆にチームメイトを奮い立たせる精神力の強さを持っている。そして、グレン・ジョンソンよりも高い守備力を備えているということも評価できる」
「おそらく、グレンは、積極的な攻撃参加を見せるだろう。だが、サイドバックは、守備を第一に考えなくてはいけないポジションだ。そう考えると、攻撃に傾倒しがちな彼のプレイスタイルはリスクがある。おそらく、センターバック陣もサイドバックには守備力を求めているんじゃないかな?」

グレン・ジョンソンの圧倒的な攻撃力や運動能力は筆舌に値するが、低い守備力や不用意なミスの多さを批判する声もあるのは事実。カペッロは、予選中にこのポジションでレギュラーとして起用し続けたが、ここにきて、ある程度の計算が立ち、守備面に不安のないベテランのジェイミー・キャラガーにその役を移譲する可能性はあるかもしれない。

【厳選Qoly】<インタビュー>注目の大学最強ストライカー筑波大FW内野航太郎が語るパリ五輪メンバー入りへの思い