金曜日に開幕し、世界が熱狂している南アフリカワールドカップ。試合を観戦した人は、高いレベルのサッカーに驚き、また独自の音色を持つ応援に驚いたことだろう。ブブブブという音色の正体は“ブブゼラ”、南アフリカではサッカー観戦に一般的な楽器だ。このブブゼラは単体では音を出す装置はついておらず、口笛の様な唇の振動を増幅させてスタジアム内に響き渡らせるというのが一般的な“奏法”であるそうだ。

そんなブブゼラに絶滅の危機が起きたのは13日。W杯委員長のダニー・ジョーダン氏がBBCの取材に対して「ブブゼラの使用禁止を検討している」という主旨のコメントをしたからだ。

朝の6時から彼らは笛を吹き続けるために住民の眠りは妨げられ、ピッチ内ではブブゼラ以外の音が全く聞こえないというのがその理由である。ウルグアイ戦でフランスのキャプテンを務めたパトリス・エヴラもブブゼラについては微妙なコメントを残している。

日本でも、「南アフリカ以外の試合でも、試合展開に限らず90分間絶え間なく同じ調子で吹き続けるのはいかがなものか?」と一部のファンから批判がでているがそれも仕方のないことかもしれない。

そんなブブゼラだが、6月10日のNHKニュースによると日本では取扱店が少なくアフリカ雑貨のお店に問い合わせが殺到しているという。ネットで検索をしてみると確かに売り切れのお店が多い。しかし、下記のお店では少数ながら販売中の様だ。南アフリカの気分を味わうために、自宅の庭で吹いてみてはどうだろうか?