今大会のメイン会場、ヨハネスブルクのサッカー・シティ・スタジアムでの2試合目。オレンジ色のスタンドによって、まるでホームのような後押しを受けたオランダがボールをコントロールし、デンマークが統制の取れた守備と素早い攻撃で対抗するという予想通りの展開で試合は始まった。

オランダはロッベンの不在もあり、縦パスでスピードアップすると、連動した動きでのシンプルなパス交換からそのままフィニッシュへ持ち込む形が目立った。前半よく耐えて、カウンターからチャンスも迎えたデンマークだったが、後半開始早々、ファン・ペルシーのクロスをシモン・ポウルセンがまさかのオウンゴール。意外な形でリードを奪ったオランダは、ポゼッションを維持しながらチームの重心を下げる落ち着いたゲームコントロール。一方のデンマークは、グロンケア、ベックマン、そして期待の若手エリクセンを投入するも有効な手立てとはならず。逆に、67分にファン・デル・ファールトに代わり投入されたエリアによって“新たな武器”を手に入れたオランダが、そのエリアのシュートからカイトが押し込み追加点。優勝候補らしい磐石の試合運びで勝ち点3を手にした。