Slovakia
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3
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1-0
2-2 |
2
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Italy
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ヴィテク ヴィテク コプネク |
25' 73' 89' |
得点者
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81' 90'+2 |
ディ・ナターレ クアッリャレッラ |
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FIFA.com 選定 | Qoly.jp 選定 | |
ヴィテク(スロバキア) | ヴィテク(スロバキア) |
グループFのMatchday3、スロバキアとイタリアの一戦。
立ち上がりこそ五分の勢いでスタートした両チームだが、間もなく大きくその内容が開き始める。豊富な運動量を活かしたスロバキアのシステマチックな守備にイタリアのプレーヤーはボールをキープすることすらままならず。さらに、ボールホルダーのサポートに走る選手も見られず攻撃の形を作ることも出来ない。この嫌な流れで迎えた25分。自陣でボールを受けたデ・ロッシの不用意なパスをインターセプトしたジュリツァは、そのボールをストライカーのヴィテクへ渡し先制ゴール。この後も、ちぐはぐな戦いを見せるイタリアと、右サイドのストフやハムシークを中心に2列目が効果的な動きと仕掛けでイタリアゴールに迫る。
後半頭からイタリアのリッピ監督は、クリッシト、ガットゥーゾに代えてクアッリャレッラ、マッジョを投入。システムを4-3-3から4-4-2へ変更するも、単調なプレイに終始する攻撃はスロバキアからゴールを奪えない。この苦しい状況に堪りかねたリッピは、56分、故障で今大会一度もプレーしていなかったピルロを投入する。攻撃に緩急をつけられるレジスタがピッチに入ったことによりイタリアの攻撃は活性化し始めた。 だが73分、コーナーキックの流れから再びヴィテクにゴールを決められてしまう。これで試合は終わったかに見えたがイタリアが意地を見せる。クアッリャレッラがヤクインタとのパス交換で、中央の狭いエリアを崩し、そのシュートのこぼれをディ・ナターレが決めて1点差とする。このゴールでスロバキアの足が止まり、勢いは完全に追い上げムードが高ったがまさかのシーンがやってきた。
89分、スロバキア右サイドからのスローインのシーン。コプネクが猛スピードでイタリアのペナルティエリア内へ走りこむ。それに気付いたデ・ロッシらが戻るも時すでに遅く、飛び出したマルケッティの頭上を越えたボールはイタリアゴールに吸い込まれた。ロスタイムにクアッリャレッラの芸術的なループシュートで再び1点差に迫るも、コプネクのゴールの代償は高くつき、3-2のスコアで試合終了。
スロバキアは素晴らしいプレイを見せ、初のW杯で決勝トーナメントに進出。前回大会王者イタリアは、1勝も挙げることなくニュージーランドとの得失点差でも後れを取り、グループ最下位という恥をかいて南アフリカを去ることとなった。