■グティ(レアル・マドリー→ベシクタシュ)

15年に渡ってエル・ブランコに貢献してきた天才パサーに、ついにマドリードを離れる日がやってきた。

この数シーズン、マドリーの象徴的存在だったラウールとグティには常に移籍の噂が付きまとっていた。

それがここに来て2人とも一気に移籍が決定した(ラウールはシャルケへ)裏には、恐らくジョゼ・モウリーニョ新監督の意思があるはずだ。

グティはマドリーの混乱を一心に背負わされたような選手であった。FWが足りなくなれば1トップ、クロード・マケレレを売った後はボランチと使いまわされ、そのたびに闘争心が足りない、気取っている、守備ができないと叩かれた。ブロンドの長髪をなびかせてプレーするグティは、ファンからも「マリコン(=ゲイ)」という中傷をいつも受けていた。

しかしグティはなれないポジションに必死に対応し、要所要所で天才的なひらめきを見せ続けた。グティとラウール、ユース時代から素晴らしい連携を見せ続けていたコンビの解散は、”スペシャル・ワン”の下で始まるマドリー新時代の象徴となるかもしれない。■ラファエル・ファン・デル・ファールト(レアル・マドリー→リヴァプール?チェルシー?)

「リヴァプールとチェルシーが僕に興味を示してくれていると聞いた。もし彼らが僕に継続的な出場を与えてくれるんなら、ぜひ彼らの話を聞きたいね。」
「マドリーは僕の現状を理解してくれているから、向こうと話をさせてくれると思う。プレミアはリーガと張り合える唯一のリーグだよ。」

とインタビューで語ったファン・デル・ファールト。昨シーズンはシルヴィ夫人のガン治療もあってマドリーに残留したが、満足な出場機会は得られなかった。すでにバラック、J.コールを放出し、デコも移籍が報じられるチェルシーは中盤の面子を急ピッチで探している。

■ギャリー・フーパー(スカンソープ→セルティック?)

馴染みのない名前だが、過去2シーズン、スカンソープで計50得点を決めたスピードのあるストライカー。

プレミアでやるには厳しいが、スコットランド・リーグなら十分に通用するという判断だろう。

まだ正式決定ではないが、週末中に行われるメディカル・チェックをパスし、個人的な条件で合意すれば移籍が確定する。

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