プロヴィンチアの雄であるウディネーゼと移籍市場で注目銘柄を次々とハントした古豪ジェノアの1戦。共に3-4-3の攻撃的な布陣を敷く事が予想され、開幕戦ながらもノーガードの撃ち合いの可能性の秘めた試合となる可能性を秘めている。局面での1対1を制したチームが勝利を掴むだろう。
昨季2位のローマとセリエA昇格のチェゼーナの対決。日本代表SBの長友佑都はスタメンでセリエAデビューを飾る予定だ。ローマは開幕直前に新加入のアドリアーノが負傷離脱。ブルディッソの残留も現状決まらず、目立った補強の無いまま開幕を迎える事となってしまった。しかし、公式戦20戦無敗、リーグ24戦無敗のクラブレコードを更新したチームは健在しており、昇格組のチェゼーナは開幕から厳しい戦いを強いられる事になる。しかし、長友にとっては好都合かもしれない。自慢の走力、守備力を発揮し、セリエAデビューを飾って欲しい。
昨季は昇格組ながらも10位で残留を果たしたバーリと、超大型補強で完全崩壊からの復活を目指すユヴェントスの対戦。共に4-4-2のシステムで戦う事が予想されており、サイドを制したチームが勝利を奪う事になるだろう。ユヴェントスは多くの選手が入れ替わった。開幕直前にクアリャレッラの獲得が決まったものの、アマウリも負傷。バーリの早いテンポのサッカーに付き合ってしまうと、第1節からの番狂わせの可能性も秘めている。
残留が目標の両チームの対戦。開幕戦ではあるが、最終的なライバルとなるため、両チーム共に負けられない1戦となる。森本はベンチ予想となっており、ジョーカーとしての活躍が求められる。ホームのキエーヴォが攻勢を仕掛け、アウェーのカターニアは慎重なスタートを切る事が予測される。なお、昨季の対戦成績はキエーヴォの1勝1分である。
CL、EL圏内を目指す2チームによる開幕戦。ミハイロヴィッチ新監督の下でチーム再建中のフィオレンティーナは、開幕から近年力を伸ばしてきたナポリという難敵を迎える事となった。エースのヨヴェティッチを怪我で欠くフィオレンティーナに対し、ベストメンバーのナポリ。昨季の対戦では2試合共にアウェーのチームが勝利しているが、今季は果たして?
昨季のチームをベースに、弱点であったディフェンス・ラインのテコ入れを行ったミランと、近年は昇降格を繰り返している南イタリアの優等生レッチェの対戦。ミランは比較的愛称の良い相手だけに、しっかりと勝ち点3を奪いたい。レッチェは守備から試合に入らざるを得ないが、今季の試金石として自分達のサッカーを試すべきであろう。
すっかりセリエA常連となったパレルモとカリアリによる対戦。パレルモはエースのミッコリを怪我で欠いているものの、マッカローネ、エルナンデスの2トップにアルゼンチン代表のパストレが絡む攻撃陣は、ダイナミックでスピード溢れる攻撃を展開するだろう。対するカリアリはチーム全体で戦う姿勢が持ち味のチーム。ベースのチームは昨季と変わっておらず、昨季ブレイクしたマトリが躍進の鍵を握る存在となるであろう。
昇格組ながら8位で残留を果たしたパルマと久々にセリエAの舞台に帰ってきたブレシアの対戦。パルマはランツァファーメをユーヴェに返却したが、ジョヴィンコのレンタルに成功。昨季同様に3トップで残留を目指した戦いに挑む。対するブレッシアは上手く補強する事ができなかった印象が強い。セリエA残留は厳しいかもしれない。
惜しくもCL予備選で敗れてしまったサンプドリアと昨季の不振から脱却したラツィオによる開幕戦。今季もカッサーノとパッツィーニの名コンビが軸。パッツィーニはCL予備選の2試合で3得点を奪うなど絶好調である。デル・ネーリ監督が去った影響は心配されるが、今季CL圏内を目指した戦いとなる。ラツィオはサンパウロからブラジル代表MFのエルナネスの獲得に成功。レデスマの残留も決まり、チーム全体が復活に向けて始動した印象が強い。拮抗した実力を有する両チームにとって絶対に落としたくない開幕戦だけに、0-0のスコアレスドローも考えられるだろう。
昨シーズンはギリギリで残留を果たしたボローニャだが、対するは3冠王者となったインテル。指揮官がモウリーニョからベニテスは変わったといえど、ボローニャがインテルに対してつけ込む隙は殆どない。インテルに死角があるとすれば、ヨーロッパ・スーパーカップに破れてしまった事による影響と、チームをベースが昨季と変わらない事だろう。ラファ・ベニテス新監督にとっては「ジョゼ・モウリーニョの後任」として非常に大きなプレッシャーがかかっている。
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