AFC Ajax
2
2-0
0-1
1
AJ Auxerre
デ・ゼーウ
スアレス
7'
41'
得点者
56'

ビルサ

グループ2位争いに何とか生き残りたい両チームの一戦は、ホームのアヤックスが前半に2点を先行しリードを守りきって勝利を上げた。

アヤックスの勝利の決め手となったのは前線の機能性の高さだ。スアレス、エル・ハムダウィなどがオセールのディフェンスを手玉に取るように斜めにポジションチェンジを繰り返しつつ縦パスを収め、仕掛けやキープ、あるいはダイレクトのパスやワンツーでアクセントを付けていく。さらにデ・ゼーウがそのFW陣の攪乱に合わせるように攻撃参加し、相手ボランチの守備をかいくぐってチャンスを演出。試合開始僅か7分、エル・ハムダウィとのワンツーで飛び出したリングレンのシュートがソランに弾かれたところ、こぼれ球をデ・ゼーウが豪快にゴールに突き刺して先制。さらに41分にはカウンターで右サイドをスレイマニ、デ・ゼーウ、エル・ハムダウィの早い連携で破り、送られたスルーパスをスアレスが追加点に結びつけた。

後半開始から間もない56分には、一発のボールで裏に飛び出してきたオリエチをオーイェルが引き倒して退場となり一人少なくなってしまった上、そのフリーキックをビルサに決められてしまい1点差に迫られてしまう場面も。しかしその後もスアレスとエル・ハムダウィが前線でボールを収めてくれるため、押し込まれ続けることを避けることが出来た。そして訪れた何度かのピンチを凌ぎ、2位争いに生き残ることを決定付ける勝利をものにした。

オセールは前半からまず守りを行い、そこから長いボールでオリエチを走らせるカウンターで攻めるという狙いがあったが、前述のように相手のFWを全く抑えられなかったのが大きく響いた。ラインは一回一回下げられてしまい、前線は許容範囲以上に孤立した。スアレスやエル・ハムダウィに当たりすぎると反転されて抜かれ、行かないとキープされる。またパスの出所を抑えるにはブロックが下がりすぎており、ラインを上げるとそれはそれで裏を抜かれると、打つ手が限られてしまっていた。攻撃面でも、オリエチは確かに速さも強さもある選手でありそれを生かすプレーとしては適切ではあったが、彼一人だけに頼るサッカーでは90分で1点取れれば御の字。2点取られてしまっては勝利が遠のいてしまうのは自然なことである。

一人多くなってからは人数をかけてゴールに迫る場面も増え、徐々にサイドからチャンスが作れるようになったものの、ビルサのフリーキックに続く得点はあげることは出来なかった。しかも85分にオリエチがハンドを冒して2枚目の警告を受けて退場し、エースのイェレンを始め怪我人が多いオセールにとっては次節にまで傷跡を残す試合となってしまった。

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