24日、フェイエノールトはアウェイで首位のPSVと対戦した。

過去に二度フェイエノールトの指揮を執ったことのある、オランダ代表のファン・マルヴァイク監督も見つめる中で行われた試合は、序盤からPSVのペースで進み、15分にフェイエノールトが中心選手の一人、MFフェルを負傷で失ったことでその流れは加速。いつゴールが決まってもおかしくない状態で迎えた24分、ジョナタン・レイスの鮮やかなミドルシュートでようやくPSVが先制点を奪う。そして36分、フェイエノールトの右サイドバック、レールダムがこの日2枚目のイエローカードを貰い退場。これが“破綻”のきっかけとなった。

後半、ある程度気持ちを切り替えて出てきたフェイエノールトの選手たちだったが、あっさり2失点したことで攻守のバランス感覚を喪失。その後はPSVのカウンター祭りとなり、フェイエノールトのGKファン・ダイクよりもゴールネットがボールに触る機会が増えていった。次々に得点が生まれた試合は結局、10-0という記録的なスコアで終了。PSVとフェイエノールト、両クラブにとって史上最多得点差での勝利、そして敗北となった。

試合後、フェイエノールトのベーン監督は「クラブの歴史の中で暗黒の一日だ。監督としてだけでなく、一人のサポーターとしても非常に心が痛い…」とコメント（※彼はロッテルダム出身）。「何が起こったのか、まだよく分からない」と力なく語った元オランダ代表デ・クレルは、こう続けた。「レッドカードが出され10人になった後、我々はそれぞれ個人でPSVに挑み、その結果チームは崩壊してしまった」

1982年のアヤックスとの“デ・クラシケル”で喫した2-8を上回る大敗を喫したフェイエノールト。順位でも現在15位と低迷しており、リーグ優勝14回を誇る名門クラブは今シーズン、どうやら下を見ながら戦っていくことになりそうだ。次節は27日、ホームでVVVと対戦する。

（筆：Qoly編集部 O）

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