金曜のナイトゲームで行われるジェノア対インテルの好カード。ジェノアはいつもの3バックと4バックでの布陣も予想されているが、試合に応じて流動的な動きを見せるだろう。インテルはミリートが復帰を果たしてベンチ入り。前節の引き分けでラツィオ、ミランに差を付けられただけに、今節は勝利を目指したアウェー戦となるだろう。
苦戦の続くローマはデ・ロッシが復帰する模様。多くのフォーメーションを試してきたラニエリだが、戦力も整った今節で結果が残せなければ解任もあり得る。前節ホームで勝利したレッチェはアウェーの試合。守備的な戦いを強いられるだろう。
今節のビッグマッチ。ミランとユヴェントスの伝統の1戦。ホームのミランはロナウジーニョを欠くがその他のメンバーには問題がなく、盤石の体制と言えるだろう。対するユヴェントスはチームの攻撃を牽引していたクラシッチが前節のシミュレーションで出場停止。アマウリ、ヤクインタも負傷と攻撃の駒不足。クラシッチの代役にはマルティネスを予想する声が多いが、運動量豊富なペペを先発させ、マルティネスはジョーカーとしてベンチに残すかもしれない。ミランはラツィオを追いかけての2位と余裕があり、メンタル的にもユヴェントスより優位と考えられる。
好調のパレルモが首位ラツィオをホームに迎える1戦。パレルモはボーヴォが戦線復帰し、ベストメンバーと言えるだろう。ラツィオは前節同様のスタメンが予想されている。チームの骨格も固まりつつあり、首位チームとして真価の問われる1戦となる。2位のミランが前日に試合を終える事もあり、ラツィオにとっては大きなチャンスと言える試合だ。
昨季の勢いが無く下位に沈むバーリと、難敵パレルモを退けたウディネーゼの1戦。バーリはセリエA3連敗中。対するウディネーゼはセリエA3連勝。勢いの差は明らかにウディネーゼであり、アウェーといえども勝ち点3を狙いに行くだろう。
3連敗を喫し、ズルズルと後退をはじめたブレッシアが前節ミラン相手に好ゲームを見せたナポリを迎える1戦。ブレッシアは開幕からほぼ固定の戦いを続けており、エデル、カラッチョロの2トップに託す戦いを続けている。対するナポリは総合力は高いが今ひとつ波に乗れていない。戦力ではナポリが優位だが、ホームのブレッシャは連敗を避ける戦いを見せなければ下位に呑み込まれてしまうだろう。
下位に沈むセリエA常連組のカリアリと、17位残留のスペシャリスト、ボローニャの下位チーム同士の1戦。カリアリは本来ならばこの順位に低迷するチームではないが、ジェダが抜け、アックワフレスカの加わったチームはいまいちフィットしていない。司令塔であるコンティの欠場も大きく響いている。対するボローニャは前節はユヴェントス相手に守備的な試合で勝ち点1をゲット。今節は残留争いのライバルになるチームとの対戦だが、マレサーニ監督は攻めと守りのどちらをチョイスするか見物である。
序盤戦ではミランを倒すなど大きく話題をさらったチェゼーナも気付けば降格圏手前の17位。昇格組ゆえの現実と捉える事もできるが、対戦相手に研究されている事は間違いない。今節は昨季4位のサンプドリアが相手。カッサーノ、パッツィーニの強力2トップを止める事ができなければ、最下位まで落ちる事を覚悟しなければならない。
最下位に沈むパルマは、好調で4位をキープするキエーヴォをホームに迎えなければならない苦しい1戦。メンバー的には下位に沈むチームではないだけに、負傷から復帰したジョヴィンコらを中心に巻き返しを図りたい所。キエーヴォは前節ロスタイムのテレオ弾で勝利を挙げ、再び順位を上位に戻しており、最下位との1戦という事もあり、今節も勝利を狙うだろう。
マキシ・ロペスが出場停止のカターニアだが、先発の予想はアンテヌッチ。コッパ・イタリアでゴールを挙げた森本だが、ベンチから外れると予想されている。最下位を脱したフィオレンティーナはついにムトゥが帰ってくる。復帰前に暴行トラブルが発覚するなど、相変わらずお騒がせな選手ではあるが、ピッチに立てば天才的なプレーを披露するのは周知の事実。ヨヴェティッチの負傷離脱も考えれば、ムトゥが中心となりチームを立て直す必要があるだろう。
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