アウェイのレッチェは開幕から守備陣を牽引してきたフェッラーリオが筋肉の問題により欠場となる。このポジションには若手のシーニ、ないしはジュリアットが起用されると予想されている。
レッチェを迎え撃つボローニャはディエゴ・ペレスのコンディションが直前まで不透明な状況となっている。ビッグクラブへの移籍が噂されるゴールキーパー、ヴィヴィアーノのプレーには注目だ。
インテルはジュリオ・セーザル、スタンコヴィッチ、カンビアッソ、マリガ、ムンタリと怪我人が続出しており苦しい状況に陥りつつある。特に頭数が少ないポジションが中盤の底2枚。このポジションにはサネッティとキヴというユーティリティープレーヤーで凌ぐことになりそうだ。あとはトッテナムに3失点を喫したディフェンス面の立て直しが急務だが・・・。
ブレッシャはインテル相手という事で3バックの守備的な布陣が予想される。ゼビナの復帰後、出番の無かったベガにとってはチャンスと言えるだろう。
ムトゥが復帰したものの、負傷者が多くなかなかベストメンバーを組むことが出来ないフィオレンティーナ。新たにモントリーヴォが手術を受けることがクラブから発表された。そのモントリーヴォは11月15日にメスを入れる予定とのことで、チームの心臓部である彼が離脱する前に10節キエーヴォ戦では是が非でも勝ち点3を手にしたいところだ。また、フレイの負傷でボルツに出番が回ってくる事になりそうだ。
バーリのポジティブなニュースはアタッカーのカスティージョがグループに復帰し、前線の駒に厚みが増したこと。ネガティブなニュースは、ゲザル、サルヴァトーレ・マジエッロの離脱により中盤左サイドが手薄になった点。
ミッドウィークにレアル・マドリーとドローを演じたミランは、トレクアルティスタにロビーニョ、ロナウジーニョのどちらのブラジル人を起用するのかが難しいところ。また多くの試合に出場しているイブラヒモヴィッチの疲労を懸念する声が上がり始めている。CLでドッピエッタを記録したインザーギの存在はアッレグリにとって心強いだろう。
4日のザルツブルク戦でもベンチ入りの大半がプリマヴェーラの選手であったことから分かるように、セリエAの20チームで最も怪我人の多さに悩まされているユヴェントス。チェゼーナ戦でも厳しい台所事情でのやりくりになりそうだ。長期離脱が決定したデ・チェーリェのポジションに、デル・ネーリ体制では戦力外となっていたファビオ・グロッソを起用し、中盤はモモ・シソコを起用しての4-5-1も予想されている。クラシッチはこの試合まで出場停止。
チェゼーナはコルッチが起用出来ないということで、サイドアタッカーのスケロットをインクルソーレで使う方法を探っているようだ。また守備陣は左サイドバックにラウロが入り、長友は右サイドバックでの出場が濃厚。
10節で最も注目すべきカードであるローマ・デルビー。首位ラツィオと9位ローマという状況で迎える一戦だが、ローマはフランチェスコ・トッティが出場停止となり、前線はボッリエッロ、ヴチニッチ、メネズで形成されるだろう。また中盤ではピサーロ、ブリーギらが起用出来ないため、デ・ロッシの両脇をペッロッタ、シンプリシオが固める4-3-1-2システムが濃厚。ラツィオのキャプテンロッキは、トッティの不在も気を引き締めなければならないと発言し、警戒すべき選手にメネズとヴチニッチを挙げている。ラツィオはサラテを外してロッキを選択すると報じられているが、前節までと同様に4-2-3-1を継続する可能性もある。
両チームともモチベーションの高い激しい試合となるのは間違いないが、こういったビッグマッチでは得てしてその時点で順位が下回っている方のチームが勝利するケースも多いが、このローマ・デルビーはどのような結果が待っているのだろうか。
ヨーロッパリーグのリヴァプール戦で、途中出場のジェラードにハットトリックを許したナポリはメンタルの部分で成熟したチームではない事を露呈してしまった。逆にパルマはここ数試合守備面は安定しているものの、攻撃力の物足りなさが見えてしまっている。ジョヴィンコが徐々にコンディションを取り戻しつつあるとは言え、チームの得点王がDFで現在2ゴールのザッカルドというのは深刻な問題だ。
問題を起こしたアントニオ・カッサーノは引き続きチームから外されたままの状況が続いており、彼の代役に派若手の有望株マリルンゴなどが起用されるだろう。4日に行われたホームでのメタリスト・ハルキフ戦はスコアレスドローに終わっており、カッサーノの不在は攻撃面で少なくない影響を与えていると見て良いだろう。
対するカターニアはディフェンスラインのレギュラークラス、カプアーノとスポッリが故障で起用出来ず。特にスポッリの代役は、控えのテルリッツィもコンディション不良で厳しい状況にある。
ホームのウディネーゼは4日の練習マッチでアタッカー陣が好パフォーマンスを披露した模様。特にデニスがポーケル(1試合4得点)を記録し、そのまま10節のスタメンを手にするだろうとの見方。
カリアリはコンティを中盤の底に置き、今季好調のナインゴランを左に回した形が予想され、ナインゴランをクルソーレで起用するこの形はより攻撃に厚みを持たせることが出来るだろう。
ローマ・デルビーと並ぶ今節の注目カード。両チームとも攻撃的であり、撃ち合い必至と見て良いだろう。
直近の公式戦(UEFAヨーロッパリーグとセリエA)で4連敗を喫しているパレルモ。特に4試合中3試合で2ゴール以上失点を喫しているディフェンス面は早急な改善が求められるポイントになるが、この試合の対戦相手ジェノアにはトーニがおり、ボーヴォとムニョスにとってはハードな仕事が待っている。前線にはミッコリが戻ってきたが、開幕から好調を維持してきた新星イリチッチとの共存や使い分けという課題にデリオ・ロッシはどう対処するのか見物である。
対するジェノアは多くの負傷者に悩まされている。今節はチコも出場できない模様。DFから前線まで多くの中心選手を欠いている。ヴェローゾは復帰もベンチスタートと目されている。なお、今節はパレルモが3トップ気味の構成である事から4バックを敷くとの予測もあるが、ミラン戦でも3バック+1のシステムを採用した事を考えると、カバー、カバーで対応する形になるのではないだろうか。
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