昨日、ネスタとミランでCBコンビを組むチアゴ・シウヴァが、Sportitaliaからのインタビュー上で行った発言を契機に、「ネスタは来季に移籍か?」と実しやかに囁かれ始めているが、実はこの話は前々からミラン周辺で噂になっていたことだ。
チアゴ・シウヴァがどのような理由でこのような発言を行ったのかは、前後関係がわからず不透明であるが、ネスタが今季でミランを去る可能性は極めて高いと言えるだろう。それは、ネスタ自身が今年六月に切れる契約の延長に慎重な姿勢を見せているからだ。本来、チームの主軸であり、サッカー界でもまだまだトップクラスの地位にいるセンターバックとの契約延長話はシーズン中であれ、進んでいておかしくないのだが、今のところ進展する気配を全く見せていない。
となると、今後の移籍先に注目が集まって当然だ。先月には、「アメリカのLAギャラクシーが最もな重要な補強候補としてネスタの名前をノミネートしている」と報道もされたが、やはり、チームを変えるのであれば、ユース時代も過ごし、約10年に渡ってクラブの顔として君臨したラツィオへの復帰が濃厚だろう。2002年にラツィオからミランへ移籍した際に、「ミランは、ネスタがプロキャリアのラストをラツィオで送ることを認める」という条件が契約書に盛り込まれているのではないか?と見るジャーナリストも存在するようだが、あながち見当外れではないかもしれない。それは、ネスタにとってラツィオは心のクラブであり、移籍自体もチームの経済状態を考え、渋々応じたものだからだ。
ラツィオの会長クラウディオ・ロティートは「彼はラツィオの歴史の一部だが、彼がミランを去ろうとしているのかどうかは知らない。それに、我々は既に優秀な若いセンターバックを獲得しているし、現行の補強戦略ではネスタのような選手は外れる。特に経済的な理由でね・・・」と獲得を遠回しに否定しているが、何が起こるかわからないのが、“カルチョ・メルカート”の世界。
古巣への復帰か、渡米か。はたまた、予想外の契約延長か・・・。ネスタの今後に注目が集まっている。
(筆:Qoly編集部 T)
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