2010年12月15日(水) - ヤン・ブレイデル・スタディオン
Club Brugge
1
1-2
0-0
2
Villarreal
クエマー 27'

得点者
29'
33'
ロッシ
ロッシ(PK)

ここまで勝点9でグループ首位に立つビジャレアルと勝点3で最下位のブルッヘ。グループリーグ突破の懸かっているチームとすでに敗退の決定しているチームのモチベーションの差がどうゲームに影響するか。選手の吐く息は白く曇り、ビジャレアルのガリード監督も厚い手袋をはめるなど冷え込む中でキックオフを迎えた。

開始直後の絶好機をカプデビラが逃すなど、寒さも影響してかなかなかエンジンが掛からないビジャレアル。トップ下のバルガスが自由に動き、シマイスの飛び出しにW・ダルマとカモッザトが絡む右サイドからブルッヘに攻め込まれると、27分には失点。ブロンデルのシュートがGKとバーに当たりこぼれると、クエマーに押し込まれた。これで嫌な雰囲気になるかと思われたが、エリア内でフリーになったロッシのヘディングシュートですぐさま同点に追いつくと、31分にはロッシがPKを奪取。蹴り直しとなった2度目のPKもロッシ自ら沈めて、4分であっさりと逆転。先制するまでのブルッヘのいい流れが得点した途端に消えてしまうという何とも奇妙な展開で前半を終える。

まったくペースを掴めなかったものの効率的な得点で逆転したビジャレアルは、後半も調子は上がらず。相手のゴールが謎の判定で取り消されるなど運にも助けられ、何とかピンチを切り抜けての辛勝。この勝利により首位でグループリーグ突破を決めたが、いい動きを見せたのはロッシぐらいとこの日の気温と同様にお寒い試合内容となった。来年2月に行われる決勝トーナメントの相手は今月17日のドローで決定されるが、それまでに復調したいところだ。

一方のブルッヘは、押し込むシーンもあったが最後の決め手に欠け、最終的には1勝もあげられずにELを去ることに。今シーズンは国内リーグでも現在6位と苦しんでいるが、19日には強豪アンデルレヒト戦が控えている。


(筆:Qoly編集部 I)

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