中東諸国の中では弱小に数えられるシリア。予選はかなり楽なグループに入って順当に突破を果たしたが、中国をわずかに上回って首位に立つという好結果を残している。その後は西アジア選手権でも親善試合でも強さを見せていないが、小粒ながらなかなかのタレントは揃えており、2戦目で戦うことになる日本も油断はできない相手になるだろう。
強みはやはり中東勢らしくボールコントロールの上手さがある選手がいること。特に攻撃の中心と言えるのが、トップ下を主に務めているアル=ハティブ。軽さは目立つものの、トリッキーなテクニックはアジア全体を見てもトップクラスであり、繊細なボールキープが魅力。トップには高さがあるアル=ジノかアル=アガが起用され、ポストワークに従事。サイドからはワエル・アヤンやJ・アル=フセインなどがチャンスメイクを行う。ベルギーでプレーしているサンハリブ・マルキ、スウェーデン生まれのルアイ・チャンコと2人の欧州組がチームに合流しているが、彼らはあくまでもスーパーサブの役割をこなすことになる。戦術は主にサイドからのカウンター。ボールを奪ったら早いテンポで動かし、チャンスに繋げる。
弱点は強い相手との対戦機会の少なさから来る経験不足。それによって足元の上手さへの自信が逆に危険な位置でのボールロストに繋がることが多く、不安定さを招いている。またFW陣の決定力にも問題を抱えており、勝負強さという面では心許ない。まずは開幕で対戦するサウジアラビアに対して大量失点を受けることなく、引き分け以上の結果を残したい。
No. | 名前(Name) | 所属クラブ | |
---|---|---|---|
GK | 1 | モサブ・バルフス (Mosab Balhous) |
アル=カラマー |
16 | MHD・ラドワン・アル=アズハル (MHD. Radwan Al-Azhar) |
アル=マジド | |
22 | アドナン・アル=ハフェズ (Adnan Al-Hafez) |
アル=ワハダ | |
DF | 2 | ベラル・アブドゥル・ダイム (Belal Abdul Daim) |
アル=カラマー |
3 | アリ・ディアブ (Ali Diab) |
アル=ショルタ | |
4 | ジェハド・アル=バウル (Jehad Al-Baour) |
アル=ジャイシュ | |
5 | フェラス・イスマイル (Feras Ismail) |
アル=ジャイシュ | |
13 | ナディム・サバフ (Nadim Sabagh) |
アル=ジャイシュ | |
15 | アフメド・アル=サリー (Ahmad Al-Salih) |
アル=ジャイシュ | |
17 | アブルカデル・デカ (Abulkader Deka) |
アル=イティハド | |
21 | ブウルハン・サヒウネ (Bwrhan Sahiwne) |
アル=ジャイシュ | |
MF | 6 | ジェハド・アル=フセイン (Jehad Al-Hussien) |
アル=クアドシア(JOR) |
7 | アブドゥルラザク・アル=フセイン (Abdulrazak Al-Hussien) |
アル=カラマー | |
8 | タハ・ディアブ (Taha Dyab) |
アル=イティハド | |
11 | アデル・アブドゥラー (Adel Abdullah) |
アル=ショルタ | |
14 | ワエル・アヤン (Wael Ayan) |
アル=ファイサリ(KSA) | |
20 | ルアイ・チャンコ (Louay Chanko) |
アルボー(DEN) | |
23 | サメル・アワド (Samer Aouad) |
アル=マジド | |
FW | 9 | クサイ・アドナン・ハビブ (Qusai Adnan Habib) |
アル=ショルタ |
10 | フィラス・アル=ハティブ (Firas Al-Khatib) |
アル=クアドシア(JOR) | |
12 | モハマド・アル=ジノ (Mohamad Al-Zino) |
アル=カラマー | |
18 | アブドゥル=ファター・アル=アグハ (Abdul-Fatah Al-Agha) |
ワディ・デグラ(EGY) | |
19 | サンハリブ・マルキ (Sanharib Malki) |
ロケレン(BEL) |
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