0
|
0-2
0-0 |
2
|
---|
得点者
|
27' 45+1' |
ユスフ・アハメド ユスフ・アハメド |
---|
初戦でウズベキスタンに完膚なきまでに叩きのめされたカタール。しかし今日は中国に対して終始ゲームをコントロール。見事に勝利を飾ってホスト国の意地を見せ、決勝トーナメント進出に望みを残した。
このような内容になった原因は、中国の致命的な戦術的ミスにある。カタールは元々前線からプレッシャーをかけて来るチームで、弱点はディフェンダーの不安定さと裏のスペースである。ところがそれを全く利用しなかった。
チーム全体が引き篭もったことでボールを奪う位置が自陣深くとなり、前線も早い段階で裏を狙うプレーをあまり行わず。そのため「最終ラインから近い位置にいる選手の足元に繋ぎ、プレスを受けてボールを失ってカウンターを受けピンチを迎える」という繰り返しとなった。時折相手の守備のまずさから前線に繋がっても、周りの動き出しがないためにドリブルで時間をかけざるを得ず、自ら使えるスペースを潰していた。
その結果中国は一方的に守勢に回る展開に。27分にはバイタルエリアからユスフ・アハメドに強烈なドライブシュートを決められて先制点を奪われた。さらに前半ロスタイムにも、ロングスローからセバスティアンのポストを許し、ユスフ・アハメドの反転シュートでリードを広げられた。
ガオ・ホンボ監督はなんとかチームを改善しようと59分に早くも3枚の交代枠を使い切るという決断をしたが、大きな効果は表さず。さらに73分にはストッパーを務めていたチャオ・ペンが負傷でプレー続行が不可能となり、10人で戦うことを余儀なくされてしまう。結局やることなすこと全てが上手く行かず、同点に追いつける可能性すら感じさせないままであった。
カタールはその隙を上手く突き、「自分たちのサッカー」をやり切った。長いボールをセバスティアンに当ててチーム全体を勢い良く押し上げ、敵陣からプレスを掛けて波状攻撃に結びつけるシステムが機能。そして優勢に試合を進める中、新たに起用されたユスフ・アハメドが2得点をあげ、勝利の原動力となった。
(筆:Qoly編集部 K)
【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ