山荳憺イ# | 2 | - | 0 | セレッソ大阪 |
レナト ワン・ヨンポ |
23' 33' |
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山東は非常にシステマティックなチーム。といってもシステムの数字に従順というわけではない。むしろ逆だ。基本的には4-5-1の形をとっているが、常に前線に3人を残してトライアングルを形成しておき、攻撃の準備を整えておくことを重視。理念としては4-3-2-1、あるいは4-3-1-2に近いものだった。 ただし弱点もあった。3人を前に残すということは、最終ラインの前を3人でカバーしなければならない。その為ボールと逆のサイドにスペースが空く傾向があった。特にアンタルがかなり左サイドに流れて守備をしがちな為、ユアン・ウェイウェイの周囲が狙い目と、セレッソ大阪も考えていたようだ。 しかし相手が3人を前に残していることで、セレッソ側のサイドバックが上がったときに守備の脆さが生まれるというジレンマもあった。そして結果として押される場面が多くなってしまう。 そして23分、ワン・ヨンポの右コーナーキックをレナトに押し込まれ先制点を許すと、33分には攻めに入ったところを狙われて2失点目。縦パスを収めたハン・ペンがキープしスルーパスを送り、素早くサポートしたワン・ヨンポが飛び出しゴールに決めた。 後半はセレッソの反撃のチャンスも生まれたが、得点を奪い返すことはできず。72分には茂庭が交代出場のマヌエルを倒してPKを与えたものの、キム・ジンヒョンがセーブ。さらに82分には倉田の飛び出しから相手に退場者を出させたが、結果には結びつかなかった。 |
水原三星 | 4 | - | 0 | 上海申花 |
ハ・テギュン オ・ジャンギュン ハ・テギュン ハ・テギュン |
3' 43' 61' 76' |
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中国が韓国を苦手としているのは有名。まさにその通りの結果となった。 第1節では連携が皆無だった水原。しかし3-3-3-1を採用して望んだこの試合では、大きな改善を見せた。上海の強みである2トップを3バックで抑え、中盤は激しいプレッシングに動きまわり、積極的に攻撃参加する。右サイドではヨム・ギフンを中心に素早い連携を見せ、左からはチェ・ソングクがドリブルで仕掛け、スピードを落とさずゴールに迫る。 そして早くも3分、マトのフィードに対してデカが目測を誤ったところを見逃さず、ハ・テギュンがゴールを決めて先制。43分にはチェ・ソングクのドリブルで左サイドを崩してクロスを送り、DFに弾かれたところをオ・ジャンギュンがシュート。2点目を獲得した。 後半の序盤は、上海が4-1-3-2に変化させてサイド攻撃を分厚くしてきたことで一旦ヨム・ギフンとチェ・ソングクが押し下げられて劣勢になる時間もあった。しかし61分に縦パスを収めたチェ・ソングクのお膳立てからハ・テギュンが3点目をあげると、上海は意気消沈。戦意を失った相手から水原は76分、アーリークロスからハ・テギュンが4点目をあげ、ハットトリックを達成。勝利を確実なものとした。 |
アル・サッド | 2 | - | 1 | パフタコール |
イ・ジョンス アフィフ |
45+1' 61' |
57' |
アブドゥホリコフ |
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前節凄まじいまでのハイプレスサッカーを繰り広げたパフタコール。最終ラインを上げ、無謀なまでに前線からプレッシャーを掛けていくものだった。おそらくそれを警戒したのだろう、アル・サッドは試合開始直後から長いボールを放り込み、レアンドロを裏に飛び出させた。 しかしパフタコールはそれを読んでいた。長いボールが放り込まれるとすぐさま最終ラインを下げ、裏のスペースを消し、前線のスピードを活かすカウンターに移行した。アウェイということで、引き分けも許容範囲である立場。うまく試合を膠着状態に持ち込んだと思われた。 ところが、前半の中盤から流れが徐々に変わり始める。鍵はアル・サッドの守備の改善だった。序盤は予想と違った展開になったためか、プレスが甘く、少人数のカウンターでズルズルと最終ラインを下げられてしまっていた。しかし慣れ始めると同時にマークの強度が上がり、特に序盤効いていたカリモフをアブドゥルカリムが完封したことが大きかった。 ほぼ一方的に押し込む展開に持ち込んだアル・サッドは前半終了間際にコーナーキックからイ・ジョンスが先制点を奪取。後半に入って一旦カウンターから同点に追いつかれたものの、直後に2人を交代して3-3-3-1に変更した選択が吉と出た。ケイタのフリーキックが左ポストを叩くと、それをゴールに押し込んだのは入ったばかりのアリ・アフィフ。実に失点からわずか4分、積極的な姿勢が実った格好だ。 |
アル・シャバブ | 0 | - | 0 | ゾブ・アハン |
テンポが速いサッカーを得意とするゾブ・アハン。それに対抗するためにアル・シャバブも非常に早くボールを回し、プレスをかわし、縦に早い攻撃で仕掛けた。その結果、非常に激しい内容の試合となった。 前半から多くのチャンスが乱れ飛ぶ展開。試合開始直後にハラトバリが鮮やかなボレーシュートを放ったのを皮切りに、両チームに得点機が訪れる。しかしどちらもそのチャンスを生かすことができなかった。 フォアチェックと素早い攻守の切り替えが要求されるゾブ・アハンのサッカーは消耗が激しい。いつものように70分を過ぎると疲労が目立つようになる。監督はこの場合、チーム全体を引かせて前線を交代し、カウンターに賭ける形に変更する。 アル・シャバブにとってはチャンスだったのだが、前半に相手に合わせて消耗が激しいサッカーをしてしまったせいか、同じくかなり動きが落ちていた。押し込めるチャンスであったが、前線に人数が揃わず、結局ピッチに送り出したアルハッサン・ケイタの強引なプレーくらいしかチャンスを生み出せず。 結果、0-0のまま試合は終了。勝ち点1を分けあった。 |
(筆:Qoly編集部 K)