2011年3月27日(日) - ジョゼ・アルカンジョ(オリョン)
Olhanense
0
0-1
0-1
2
Sporting Braga




得点者
14'
90+4'
アラン
アラン(PK)


ELのため開催が延期されていたリーガ・サグレス第23節。オリャネンセの本拠地に乗り込んだブラガが、地力の違いを見せつけて勝利をあげた。

右サイドのアランにボールを集めて基点とし、周囲のサポートを加えて攻撃。詰まったら空いた逆サイドに送ってエルデルソン・エチェジレとウクラがスペースを突くというシステムを徹底。

高さがあるオリャネンセの最終ラインに対して、横からクロスを放り込み続けることで、位置を下げさせてマークのミスを誘った。中央の空中戦を過信していたのか、オリャネンセはクロスを入れさせない意思があまりなく、ブラガの攻撃はスムーズに機能した。

そして14分、その通りの展開で先制点を奪取。右サイドでボールを納めたアランが繋ぎ、逆サイドに展開。辛うじて通ったサイドチェンジをエルデルソンが受け、スルーパス。飛び出したウクラがクロスを入れると、大外でフリーになったアランがボレーシュート。見事に狙いを当てた。

後半に入っても優勢を続け、ロスタイムに裏に飛び出したリマがキーパーに倒されてPKを獲得。バティスタを退場に追い込んだ上、アランが今日2点目となるゴールを決めて、勝利を手中に収めた。

残念な結果となったオリャネンセであるが、内容がきわめて悪かったというわけではない。

比較的コンパクトさを保った守備、そしてパウロ・セルジオの繊細なキープとゲームメイクでスペースを創出し、ジョルジュ・ゴンサウヴェスでサイドアタックという狙いはそこそこの機能性を見せていた。

しかし問題は攻守ともに決め手となるプレーが雑だったこと。何度もサイドをえぐったジョルジュ・ゴンサウヴェスからは結局味方と合うクロスは一度たりとも入らず、最終ラインも中途半端なプレーが多く、サイドでは明らかにマークが緩すぎた。個々のクオリティさえもう少し高ければいい試合が出来ただろう。差は大きかったが、「惜しい」内容であったと言える。


(筆:Qoly編集部 K)


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