2011年4月27日(水) - スタッド・ヴェロドローム(マルセイユ)
Marseille
4
1-1
3-1
2
Nice
A・アユー
A・アユー
J・アユー
A・アユー
30'
60'
78'
90'
得点者
42'
90+2'


トラオレ
シベリ




クプ・ドゥ・ラ・リーグ決勝のために延期されていたリーグ・アン第32節の残り2試合が4日遅れで開催。先週末に首位のリールが引き分けたことにより、マルセイユは早くも逆転のチャンスを得た。

この大事な試合でデシャン監督は大胆な手を打ってきた。クプ・ドゥ・ラ・リーグ決勝で試したヴァルブエナのワントップが予想されたが、今回はA・アユーを最前線に置き、ヴァルブエナをシャドーに。最近不調のルチョを温存し、アブリエルをスタメンに送り込んできた。

当初はこの布陣は機能しなかった。中央に高さが足りないことを意識したか、「簡単にクロスを入れても点は取れない」と、無駄にパスを繋ぎ手数がかさんだ。よってショートパスが中央を経由する場面が多く、そこでボールを失って反撃を受けた。幸運にも30分にオスピーナのキャッチミスから先制点をあげたが、42分にセットプレーから同点ゴールを決められてしまう。

しかし、マルセイユは後半に攻撃の意識を変えた。「よりシンプルにサイドのスペースを使い、手数をかけすぎずに攻めること」 「高さがないことを気にしすぎず、積極的にクロスを入れること」。この二点を加えることによって、危険なボールロストを減らし、押し込む時間を増加させた。

そして60分、ジニャックとアブリエルを交代させた直後だった。ピッチに入ってきたばかりのJ・アユーが右サイドに抜け出してクロスを入れると、中央にA・アユーが飛び込んでシュート。兄弟コンビでチャンスを作り、リードを奪った。

ルチョ・ゴンサレスが投入されて4-2-1-3に変更したマルセイユはさらに攻勢に。78分にも右サイドから入ってきたクロスを、J・アユーが下がりながら受け、反転シュートをゴール右隅に決めた。さらに終了間際にはファンニのクロスをA・アユーがヘッドで叩き、ハットトリックを達成した。

ロスタイムには再びセットプレーからシベリにヘディングを決められてしまったが、大きなリードを守って勝利を収めた。後半生まれたゴールは全てクロスから。デシャンの修正が的中した結果といえよう。

勝ち点を61に乗せたマルセイユは、これでリールを逆転しリーグ首位に立った。



(筆:Qoly編集部 K)


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