2011年5月1日(日) - スタッド・ヴェロドローム(マルセイユ)
Marseille
1
0-0
1-1
1
Auxerre
ヴァルブエナ
56'
得点者
77'
チョン・ジョグク


マルセイユが残留争いの渦中にあるオセールに対して勝利を奪うことが出来ず。この結果、先週奪ったリーグ首位の座を手放すことになり、再びリールの元に戻った。

試合内容ではマルセイユが一歩、二歩上だったといえる。前半は優勢ながらも、ビルサのクロスに手を焼き守備に穴があった。だが後半にはそれも修正し完全に攻勢に出て、時には6バックの状態で中を固める相手に対して外から粘り強く攻めた。前節の反省も生きていたと言える。

その結果、先制を果たせたのは56分。左サイドでボールを受けたアンドレ・アユーがドリブルでコースをこじ開け、クロスを投入。ニアでルチョ・ゴンサレスがコースを変え、ファーで余っていたヴァルブエナがシュートに持ち込んだ。これが決まってリードを奪った。

しかし70分過ぎ、ルチョ・ゴンサレスが接触プレーで負傷してしまい、プレー続行が不可能となる。そしてこれがマルセイユの集中力を奪った。ドゥドカが放ったロングボールに対し、対面する相手をケアしなかったタイウォの裏に途中出場のチョン・ジョグクが飛び出す。マンダンダは前に出たが間に合わず、シュートを決められてしまったのである。

さらにルチョの離脱は攻撃面にも大きな影響を及ぼしていた。このとき布陣はジニャックが左、アブリエルが右、ヴァルブエナがトップ下という4-2-3-1に変更されていた。しかし、ボールを持って攻撃の起点となるヴァルブエナが中に留まることで展開が中央に偏る。ジニャックにボールを渡したところで良いクロスは入らず、アブリエルは試合に馴染めずにいた。焦りも手伝って強引すぎるシュートも多かった。

終了間際にはアンドレ・アユーがペナルティエリア内でクリバリに倒されるもPKは貰うことが出来ず、さらにその直後の反転シュートも枠を外れ、獲得した勝ち点は1に留まった。

オセールは怪我人の続出で満足なメンバーも組めていない状態にある。そんな相手に勝ちきれなかったのは、マルセイユにとってはかなり痛い結果であったと言える。とはいえリーグはまだ5試合残っており、再び逆転できるチャンスは多い。今季もリーグ・アンは最終盤までもつれそうだ。



(筆:Qoly編集部 K)


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