2011年6月8日(水) - スタッド・マヨル(トゥーロン)
Colombia
2
1-0
1-1
1
Mexico
カルドナ
バレンシア
38'
47'
得点者
80+1'

イサソラ



今大会好調のコロンビアが2点を先行、ロスタイムに1点を失ったもののリードを守りきって勝利を挙げた。試合の内容でいえば、どちらも自分たちの強みを出せており、チャンスの数は同じくらいの互角の展開。決定力で上回った方に軍配が上がった。

コロンビアの戦術は終始一貫していた。スピードが不足しているメキシコの最終ラインに対して、カウンターで速い攻撃を仕掛け、スピードに優れるムリエル、A・エスコバル、カルドナやハメス・ロドリゲスがサイドをドリブルで仕掛けて破る。以前の試合でスピード不足を露呈したレジェスが右ストッパーだったため、序盤にエスコバルを左に移すという選択も行っていた。

そして38分に先制点を奪取する。右サイドでボールを受けたロドリゲスが、切り返してビジャロボスをかわしてクロスを投入。中央で受けたカルドナが胸トラップし、倒れ込みながらシュートを放った。これがゴール左隅に決まる。

さらに後半開始から6分、ハーフウェー辺りでボールを受けた交代出場のバレンシアが、縦に突破しマークを置き去りに。深い位置まで自ら持ち上がり、角度のないところから思い切りよくシュートを放った。これが左ポストに当たって枠の中に吸い込まれていった。

決してメキシコも押されて続けていたわけではない。もちろん後方では縦のドリブル突破だけで崩されてしまう状況だったものの、攻撃では前線のトライアングル+ビジャロボスが代わる代わる上下動を繰り返し、かといって下がりすぎずにフリーの選手をバイタルエリアで作って基点を生み出し、パスを繋いで突破する形が機能。コロンビアの最終ラインに脅威を与えていた。

しかし今日は決定力が乏しかった。裏を破っても、クロスをフリーで合わせても、シュートはどうしても枠に飛んでくれなかった。終盤にはイバニェスを3バックの一角に下げ、ほぼ2バック状態で攻撃を加えたが、コロンビアが3ボランチにして守備を固めていたため逆にゴールに近づけなくなってしまった。

ようやくゴールを破ったのはロスタイム。ビジャロボスのクロスを途中出場のオランティアがペナルティエリア内でポスト、同じくフレッシュなイサソラがゴールに決めた。しかしこの後反撃の時間は残っておらず、数回のプレーの後に試合は終了した。


(筆:Qoly編集部 K)


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