ああ

地元サポーターから大きな声援を受けたデンマークだったが、初戦を白星でスタートさせたのはスイスのほうであった。

両者は、共に高い組織力を持ち、その中で強い個性を持った特定の選手がアクセントを加える点を特徴とするが、この日最も輝いたのは、デンマークのエリクセンではなく、スイスのシャキリ。巧みなポジショニングで相手の虚を突きボールを受け取ると、そこから切れ味鋭いドリブルアタックを慣行。48分にスイスが獲得した、この試合唯一の得点も、彼の圧倒的な個人技が光る、ドリブルからのシュートが生み出したものであった。

無論、デンマークも決して悪い内容ではなかった。エリクセンを筆頭に、観衆を沸かせるようなプレーは随所で見せ、実際に、シュート数はスイスよりも多く、特に後半戦は見せ場を何度も作った。ただ、GKゾマーが当たりに当たっただけではなく、後半ロスタイムに掴んだゴールチャンスもオフサイドの判定で取り消しになるなど、「不運に見舞われた」のが痛かった。ホスト国としてのプライドを見せるためにも、気持ちを切り替えて、第二戦（ベラルーシ戦）に臨んで欲しいところだ。

（筆：Qoly編集部 T）

Tweet

Check