この夏も多くの選手達が新しいクラブへ活躍の場を求め移籍した。ボスマン判決、オイルマネーの流入、クラブ間格差の増大、そしてファイナンシャル・フェアプレーの導入など、いろいろな出来事が「移籍」を変え、これからも変えるだろう。しかし、「移籍マーケット」が毎夏の恒例行事であり、「移籍」が現代のフットボールにおける魅力の1つとなった事は言うまでもない。

「移籍は当たり前」となった近代フットボールにおいて「キャリアを1つのクラブに捧げる選手達」の存在は珍しくなってしまったが、過去には500名以上の選手達がキャリアを1つのクラブに捧げた事が判明。最近ではマンチェスター・ユナイテッドのポール・スコールズとギャリー・ネヴィルがユナイテッド一筋の現役生活に別れを告げている。ミランのパオロ・マルディーニは記憶に新しい選手ではないだろうか。懐かしい名前を掘り下げれば、元ドイツ代表ラルス・リッケン（ドルトムント）、元トルコ代表ビュレント・コルクマズ（ガラタサライ）、元イタリア代表ジュゼッペ・ベルゴミ（インテル）など数え上げれば切りがない。

当コーナーでは現役選手の中から前述の選手達に続く可能性を持つ「キャリアを1つのクラブに捧げる選手達」を連載形式で紹介したいと思う。

第１回

（筆：Qoly編集部 N）

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