オーストラリア代表FWハリー・キューウェル。今夏ガラタサライを退団し、8月20日にメルボルン・ヴィクトリーと3年契約を結んだ。
メルボルンとの接触があって以来二ヶ月に渡って交渉が伸び、一時はマネージャーが「契約は破談だ。オーストラリアに来ることはない」とラジオで発言したこともあった。キューウェルは契約に関してはこう話している。
「お金の問題じゃないよ。僕は三年間トルコで家族と離れて暮らしていたから、彼らと一緒の時間を過ごしたかったんだ。そういう時だったから、マネージメントに関することに苛ついていた。携帯電話をオフにして連絡を絶った。全ての仕事は移籍のドアが閉まるまでにやればいい。それまでは何も聞きたくなかったし、準備は出来ていた」
ついに母国に凱旋することになった彼に対する期待は大きい。すでにメルボルン・ヴィクトリーのファンクラブはメンバーが増加し、グッズの売り上げも好調。昨季はチームが不調で観客数は平均15000人に落ち込んだが、キューウェルの加入で平均25000人を見込めると予測されている。
そのキューウェルが9月13日、初めてクラブのトレーニングに参加。会見に臨んだ。
(大きな期待をかけられていますが、プレッシャーは感じていますか?)
「むしろこの会見の方がプレッシャーだよ(笑) 僕を見ているのが5人であろうが、あるいは5万人であろうが、仕事をこなして楽しませるだけさ。チームメイト、ファン、そしてリーグに、僕がサッカーを本当に愛していることを見せつけたい」
「(33歳という年齢は)難しいことが多い。でも僕は熱いハートと若者のような野心を持っていると思っている。レフェリーが僕を警戒し、みんなが僕を警戒する。でもそれは僕が望んだことだ。最高の挑戦じゃないか」
「実際にそばでプレーをして、プロフェッショナリズムや経験を若い選手たちに見せたい。僕がここに来ることを望んでいない人たちに振り回されたけど、感触は上々だ。良いプレーを世界に見せられると思うよ」
(また負傷に悩まされるのではないかという評価もありますが?)
「そういう人は常に存在するよ。僕はそんなものを気にする人間じゃない。サッカーを楽しむため、そしてメルボルンに来て良かったと感じるためにここにいるんだ」
(筆:Qoly編集部 K)