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2011年9月17日(土) - MMアレーナ(ル・マン)
Le Mans
0
0-0
0-1
1
Metz


得点者
64'
デュアメル



かつては1部で旋風を巻き起こし、昨季は四位につけたル・マン。しかし今季は開幕から絶不調、勝ち点4で3部降格圏に沈んでいる。この第7節も中盤を支配しながら決定機に乏しい展開となり、後半に受けた失点を取り返せず。終盤の反撃でも決定力を欠き、勝ち点を伸ばせなかった。

ボールを動かしたのはル・マン。少しパスを回せばエケング・エケング、ストレムスタ、ジトの誰かがフリーになりやすい。しかもこの3名は皆パスを出せる選手。攻撃を組み立てることは可能だった。

しかし問題はボールを前に運んでから。メスのサイドバックが守備的だったため外側はあまり使えない。中に展開すると前線同士の連携がなく、動き出しも少なく、かといって一人で突破するようなスペースも能力もなかった。高さがあるシセも武器を生かす場面が限られていた。

さらになまじ「攻撃が出来たこと」が、逆に仇となった。ブデブーダとジボーは頻繁に攻撃参加し、前述のように中盤に守り専門の選手がいない。ということはつまり、ル・マンの守備も脆弱であったということを意味する。またデュアメルが非常にいやらしく、サイドバックの裏やボランチとCBの間にポジションを取ってボールを収めてくる。ル・マンのディフェンスはメスの少人数の攻めにも対処し切れていなかった。

そして64分、カウンターからハーフウェーでボールを収めたプイをフリーにし、縦パスを許す。最前線のデュアメルにはドゥンビアが付いたが、体の入れ方で後れを取りドリブル突破を許し、シュートを決められてしまった。

終盤はシラ、ウァリなど攻撃の選手を投入して反撃を見せるも、88分、90分とベルフォールが決定機を外すなどガックリの展開。特に88分は完全にフリー、キーパーも不在、ゴール前2mという場所からクロスを合わせ損ねるという最悪の失敗であった。運にも見放され、ついに7試合で5敗目。浮上のきっかけは見えない。

対するメスは、偶然なのか意図的かはともかく戦い方がうまくはまった。中盤の守りが緩く、逆にサイドバックが上がらず最終ラインに人数を残したことで、「相手を攻撃に出させてカウンターを仕掛けやすくする」形に。デュアメルという何でもこなすストライカーがいることも大きかった。開幕戦でトゥールに敗れたものの、その後の6試合は負けなしでついに四位に浮上。昇格争いに絡める位置に付けた。