11月30日、FFA(オーストラリアサッカー協会)はシドニーで今年度の表彰式を開催。そこで、かつて代表チームで活躍したDFクレイグ・ムーア、ネド・ゼリッチの両名がFFAの殿堂に選ばれることになった。
屈強なセンターバックとして名を馳せたクレイグ・ムーア。AIS(オーストラリアスポーツ研究所)を卒業後、スコットランドに渡りグラスゴー・レンジャースでプロデビュー。一年間のレンタル移籍を挟んだが11年に渡って所属し、長く中心選手として活躍した。代表チームにも若くして名を連ね、それぞれ2度のワールドカップとコンフェデレーションズカップ、1度のオリンピックに出場した。母国オーストラリアに帰国していた2008年には精巣癌が発覚し手術を受けたが、驚異的な回復力で復帰。2010年のワールドカップでもメンバーに選出された。大会後に盟友のGKゼリコ・カラッツと共に引退を表明した。
そしてネド・ゼリッチは、日本でもプレー経験があることで知られるディフェンダー。ムーアと同じくAISの出身で、国内のアマチュアリーグでプレーした後にボルシア・メンヒェングラードバッハ、フランクフルト、1860ミュンヘン(ドイツ)、QPR(イングランド)、オセール(フランス)などでプレー。2002年に来日し、京都パープルサンガ、浦和レッドダイヤモンズ(共に当時の名称)に所属した。2007年にディナモ・トビリシ(グルジア)との契約が切れ、現役を引退している。
受賞したクレイグ・ムーアはこのような喜びのコメントを残した。
「あなたがサッカーをプレーするとき、是非報酬や名誉を求めないで欲しい。ただゲームをプレーしよう。そうすれば、多くの楽しみと、多くの仲間が得られるはずだ。ご褒美はその後についてくるんだよ。サッカーは僕に多くのものを与えてくれた。そして、これからも永遠にお世話になることだろう」
(筆:Qoly編集部 K)
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