このほど、ブラジル連邦警察による高級車密輸グループに対する一斉摘発が行われ、 それに関連してコリンチャンスのFWエメルソン、フルミネンセのMFヂギーニョ 、アトレチコ・パラナエンセのMFクレベルソン、ブラジル人歌手らの乗用車が当局によって差し押さえられた。
当局によればグループは密輸した高級車をフットボーラーや歌手、ブラジル各地の実業家に売りさばいて暴利を得ていたという。 また、高級車だけでなく原産地証明書を偽装した宝石も密輸していたと連邦警察の捜査官アントニオ氏は話していて、大規模なマネー・ローンダリングを行うイスラエルマフィア『Abergil Family』が密輸グループに資金提供を行っていたとみている。
今回の摘発によって13名が逮捕され、ランボルギーニ ガヤルド LP560などを含む35台の高級車、5000万ブラジルレアルを上回る現金を押収、銀行口座14口が凍結された。 パラナ州クリティーバの自宅でハマーを押収されたクレベルソンは、昨年4月に車を購入をした際、ディーラーは通常の形態をしており、料金も問題なく支払ったとする声明を発表。 他の3人も自動車の権利証は正当なものだと主張しているが、善意(犯罪事実を知らなかった)だったことを証明できなければ、密輸に加担した容疑で起訴されることになり、最高で懲役14年の刑を下される可能性もあるという。
ただ、当局が国内の輸入ディーラー30社を調査したところ、その半数がペーパーカンパニーまたはマフィアが経営に関わっていたことが判明したとも伝えられており、今後の成り行きが注目される。
(筆:Qoly編集部 H&I)
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