プレミアリーグも残り10試合となった。この時期から熾烈になってくるのが優勝争いと同時に降格争いだ。インディペンデント紙は降格候補5チームについてそれぞれのチームの分析をしている。みなさんはどこが降格するだろうか予想してみてほしい。
・ウィガン(20位・21ポイント)
ここ10試合:1勝5敗4分
上手くいかなかった理由
2人の夏の移籍が高くついた。エンゾグビアはアストン・ヴィラに移籍、そして移籍を考えていたロダジェガはハングリーさを失ってしまった。結果的にはウィガンが得点を得ることにシーズン中を費やしてしまったということだ。彼らのFW陣の2人の得点力は平均に届いていない。そしてウィガンは28試合で24点しかあげていない。マルティネス監督はポゼッションとパスを重視するが、時々疑問に思うのがダイレクトなアプローチが彼らを助けるのではないか?ということだ。
自信がある理由
ウィガンは昨シーズンも似たような位置から立ち直った。昨シーズンは残り10試合で下から2番目だった。さらに残り6試合で彼らは最下位だった。しかし彼らは残りの6試合を3勝1敗2分で切り抜ける。彼らは少数の人しか期待していなかったサバイバルミッションを完了していた。その経験を利用することができるのならば、ウィガンは再びそのことを実現できるかもしれない。
悲観的な理由
今シーズン1度もウィガンが起き上がった試合を見ていない。彼らはいつも平坦でくたくたで、自らの運命を変える気があるようには見えないのだ。彼らは来月チェルシー、マンチェスター・U、アーセナルと続けて戦わなくてはいけない。そして彼らが5月に残留争いのライバルであるブラックバーンとウルブスとの試合に対して闘争心が欠如しているかもしれない。
・ウォルバーハンプトン(19位・22ポイント)
ここ10試合:1勝6敗3分
上手くいかなかった理由
ウルブスはもがいていたが2月のパニックが致命的だったかもしれない。ウェストブロムとの5-1での敗北がミック・マッカーシーの解任に繋がった。解任は結構なことだが、それは新しい監督が準備できていた時に限る。必死に検索したが結局は長年アシスタントコーチをしてきたコナー氏になってしまった。彼が監督になってから3試合でわずか1ポイント。そして降格のライバルであるブラックバーンにはホームで敗戦。降格争いでは許されないことだ。
自信がある理由
降格に脅かされているチームの中で、ウルブスはスティーヴン・フレッチャーという最高のセンターFWを持っている。彼のボールタッチやインテリジェンスはノリッジ、ボルトン、ウィガンとの試合で違いを生み出すことができた。しかしフレッチャーは大部分のウルブスの選手達とは違い、このチームでの将来の為にはプレーしていない。彼はこの夏オファーを受けるだろう。
悲観的な理由
勢いはしばしば決定的なものとなる。8月からウルブスは3試合しか勝利がない。さらに12月中旬から彼らは14試合でわずか1勝しかしていない。コナーは信頼を回復するためのスキルを持っているかもしれないが、それが本当だという証拠はない。
・QPR(18位・22ポイント)
ここ10試合:1勝7敗2分
上手くいかなかった理由
長期的なチームプランの欠如が結果的にはチームを苦しめた。ウォーノック監督は非常に手早くチームを作ったが、夏の移籍市場ではあまりクラブに貢献してもらえなかった。ウォーノック監督が1月に解任され、新任の監督と新しい選手が入ったが結果は出ていない。そして人々が同じ昇格組のスウォンジーやノリッジの戦いぶりを称賛する中、QPRはあまりにだらだらプレーしており、愚かなレッドカードの洪水は規律の欠如を物語っている。
自信がある理由
彼らのライバルよりもQPRは選手たちをそろえている。ジブリル・シセとボビー・ザモラは一流のストライカーだ。中盤では彼らが適切な方向を向くならばターラブト、バートン、ライト・フィリップスはゴールとアシストを提供する。オヌオハは守備陣では良い補強になったが、この時期にチームにフィットすることは簡単なことではない。
悲観的な理由
彼らの対戦相手は恐ろしい。ホームゲームではリヴァプール、アーセナル、トッテナム戦が開催される。またアウェイではマンチェスターの2チームとチェルシー戦が残っている。QPRは大部分の彼らが勝つべき試合に勝利できなかった。ホームで開催されるスウォンジーとストーク戦は打ち負かせるかもしれないが、他の試合は本当に非常に岩の多い地面のように見える。
・ボルトン(17位・23ポイント)
ここ10試合:2勝6敗2分
上手くいかなかった理由
ボルトンは昨シーズン4月のFAカップ準決勝でストークに5-0の敗戦を喫して以降、完全に立ち直ることができなかった。オーウェン・コイルのチームはその後の22試合で18敗。今シーズンは5連敗と6連敗が続いた。もちろん昨年まで所属していたスターリッジとエルマンデルの移籍がゴールを犠牲にしてしまっている。そしてホールデンとイ・チョンヨンの二人の怪我の離脱が彼らからイマジネーションを奪ってしまった。
自信がある理由
彼らは逆にどんなライバルよりも勝利できるかもしれない。ブラックバーン、フラム、スウォンジーはリーボックスタジアムに来なくてはいけないし、この3チームは合計してアウェイで42試合をしてわずか7勝しかしていない。ヴィラ・パークへのアウェイ戦は恐ろしいものではないし、ストークやウェストブロムは中位にいるので、おそらく自分たちの試合をさせてくれるかも知れない。
悲観的な理由
ボルトンは前節のQPR戦で勝利。これで今シーズン7勝目だがそれ以外は敗北を重ねている。引き分けはたったの2試合。(7勝19敗2分)それで何故3月、4月、5月と残りのシーズンがこれまでと異なると言い切れるだろうか?試合には勝利できるかもしれない。しかし彼らは8月から良い結果を次に繋げることができていない。彼らは今からそれができるのだろうか?
・ブラックバーン(16位・25ポイント)
ここ10試合:4勝4敗2分
上手くいかなかった理由
スティーヴ・キーン監督はは昨シーズンの途中で人望が無くなった。チームは方向性や信頼感、目的もなくシーズンに入り、そして守備の要のフィル・ジョーンズは移籍した。悪いシーズンスタートはファンの抗議へと繋がった。オーナーからの返答と調子の好転はファンの不和を少し鎮めることができている。
自信がある理由
18位のQPRに3ポイント差。この結果は彼らの残留の可能性を大幅に向上させる。彼らはホームで勢いがある。アンフィールドでのボクシングデイの勝利から、ローバーズは11試合で15ポイントを稼いだ。ヤクブとホイレットの二人は相手に多くの脅威を与えることが出来る。
悲観的な理由
彼らが最も勝利できる可能性の高い試合はホームで戦うノリッジ、ウィガン戦だけだろう。そして2.3の悪い結果はすぐさまイウッドパークに多くの不愉快なことをもたらす。仮に選手たちが比較的良くフットボールに集中できたとする。しかし降格の危機に直面したらファンはサポートしないだろう。最も重要な局面において彼らは最も重要な何かが不足している。
(筆:Qoly編集部M)
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