先月、イングランドサッカー協会との話し合いの末、代表監督を突如辞任したファビオ・カペッロ。その最大の理由は、「協会が一方的にジョン・テリーのキャプテンマーク剥奪を決定したため」と言われてきたが、やはり、彼にとってはこの問題がとても大きかったようだ。イタリアのTV番組『Che tempo che fa』に出演したカペッロは、あの事件の真相を語った。

「イングランドではとても幸せな時間を過ごせた。フットボールに従事する場としては、あそこは素晴らしい所だったからね。あの仕事は、私にとってとても良い経験になったと思う」

「ロンドンは本当に見応えのある街だった。ありとあらゆるものが揃っていて、クラブや選手たちとも見事な調和が取れているんだ。あそこでの生活は改めて振り返ってみても素晴らしい時間だったね。だが、テリーに対する不公平な扱いが全てを壊してしまった」

「私は、テリーのキャプテンマークを剥奪する意味が理解出来なかった。だから、すぐに彼に返すべきだと思っていたし、判決が出る7月9日までは様子を見るべきだと思っていたのだが、結局、協会との話し合いは上手くいかなかったよ。そして、辞任という道を選んだ。何故なら、私は『有罪判決が出るまで、誰しもが無罪の可能性を持っている』という考えを持っているからね。だから、彼らには最後まで言ったよ。『もう少し話を聞いて、事態の推移を見守りましょう』とね」

「まぁ、いずれにせよ、イングランド代表監督というのは素晴らしい役割であり、重責だと思う。常に嵐の中に立たされ、マスメディアからはその一挙一動に対して指摘を受けるんだ。だが、私はそれでも美しい仕事だと思うよ」

(筆:Qoly編集部 T)

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