引退を明言していないが、来季は白紙。1年後に選手ではなくミランへ戻ると発言
ミランの元イタリア代表MF、ジェンナーロ・ガットゥーゾが今シーズン限りでの退団を明らかにした。
昨日のアレッサンドロ・ネスタの退団表明に続き、リンギオ(闘犬)という愛称で親しまれたガットゥーゾがアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役と会談。今季限りでチームを去ることが決まった。
ガットゥーゾはミランのトゥラーティにあるミランの事務所で自身の将来について議論。数時間後、「今シーズンの最後、ロッソ・ネーリでの13年間をもってガットゥーゾはミランを去ります」とアナウンスされた。ガットゥーゾはミランの事務所の前でプレスに対して以下の通り語った。
「これでサヨナラだ。1年間戦列を離れて、もう俺の居場所は無いことを理解した。他の選手達に場所を譲るよ。1年後にまたミランの役員会と会う事になるだろう。一緒に働くためにね。でも選手としてではない」
ガットゥーゾはミランの象徴的な存在の一人であり、ピッチ上で強烈な存在感を放ってきた。ミランで450試合以上出場し、スクデット、コッパ・イタリア、UEFAチャンピオンズリーグ、FIFAクラブワールドカップを勝ち取っている。代表では2006年のワールドカップを制したメンバーの一人だ。
ガットゥーゾは今後指導者の道へ進むとおもわれる。またミランを率いる事になるかもしれない。選手としてではなく監督として。
「俺の決断を告げた後、ガッリアーニはファウスト・レアーリの“Mi Manchi”を流してくれた。明日、ミラネッロで行われるプレス・カンファレンスで話す事になると思う。来年はカルチョから離れることになるだろう。俺の旅立ちは『また、会おう』にすぎない。そして、来年また話し合う事になる。今は何も計画がない。他の選手達に場所を譲るちょうど良いタイミングなんだ」
“Mi Manchi”は英語で“I Miss You”を意味する。寂しいのはガッリアーニだけではないだろう。世界中のミラニスタが悲しみに暮れているはずだ。
(筆:Qoly編集部 N)