Netherlands
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0
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0-1
0-0 |
1
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Denmark
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得点者
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24' | クロン=デリ |
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南アフリカW杯で日本と同組だった2チームの対決。当時の対戦ではシモン・ポウルセンのOGとカイトのゴールにより2-0でオランダが勝利したが、今回は、母国を発つ際の感動的な見送りの効果もあってかデンマークに軍配が上がった。
フォーメーションは両チームとも同じ形でスタート。ただ、デンマークのトップ下、今大会で活躍が期待されるヤングスターのエリクセンはより守備のタスクを背負っており、攻守が切り替わるとすぐにオランダのボランチをチェック。ジムリン、クヴィストと連携しながら中央のパスコースを分断する。
オランダも圧倒的な個人技を武器にチャンスを作り出すが、選手の距離間が良くなく、組織というよりは個人と個人の関係での崩しが目立った。また、予選全試合を欠場したロッベンをチームでどう生かすのかという形も見えず、そうした流れのなかで24分、デンマークに先制点が生まれる。左サイドを駆け上がったシモン・ポウルセンのクロスは相手選手に当たったが、こぼれ球を拾ったクロン=デリが見事なドリブルからステケレンブルフの股を抜いてフィニッシュ。アヤックス時代は不遇を囲った29歳のMFが値千金の先制点を奪った。
後半、デンマークは苦労していたDFからのビルドアップをジムリンが最終ラインまで下りることで良化させたものの、前線のベントナーの存在感が希薄だったこともあり押し込まれる展開が続く。オランダは71分にデ・ヨングとアフェライに代えて、ファン・デル・ファールトとフンテラールを投入。ファン・ペルシーがトップ下に下がり、スナイデルが左サイドへ回った。そこからはスナイデルの裏を狙ったロングパスで何度もチャンスが生まれたが、GKアンデルセンの好守などで得点には至らない。
結局、運動量の低下により、決して試合運びに優れるわけでもないデンマークを追い詰めることができず、優勝候補のオランダがまさかの黒星スタートという結果になった。なお、シュート本数は28:8とオランダが圧倒。しかしながら、枠内シュートでは8:8の五分となっており(デンマークは枠内シュート率100%!)、こうしたところにもデンマークの勝因が伺える。
【マッチフルハイライト】
(筆:Qoly編集部 O)