Portugal
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2
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1-1
1-0 |
1
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Netherlands
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ロナウド ロナウド |
28' 74' |
得点者
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11' |
ファン・デル・ファールト |
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ポルトガルがオランダを逆転で下して決勝トーナメント進出を決めた。オランダは今大会前評判が非常に高かったが、驚きの3連敗という結果で大会を去ることとなった。
先に点を取ったのはオランダである。立ち上がりの内容は悪くはなかった。勝利しなければ次はないという状況で、最終ラインを高く上げ、激しくボールを奪いに行き、サイドを徹底して狙って攻撃を仕掛けていた。これでナニ、ロナウドを押し下げて、相手の破壊力をも殺いでいた。
狙い通り11分にオランダは先制点を奪取する。右サイドでボールを受けたロッベンがドリブルでカットインし、パス。バイタルエリアでボールを受けたファン・デル・ファールトが見事にコントロールされたミドルシュートを放ち、ゴール左隅に決めて見せた。
ところがこの得点が試合の展開を大きく変えた。それもリードを奪ったオランダに不利な方向に。
敗北すればGLで敗退する可能性が出てくるポルトガルは、もちろん反撃を開始する。彼らは序盤、オランダとは逆に受け身だった。そのためサイド攻撃に対して全体が下がり、押し込まれ、ナニが下がってしまって攻撃力を失っていた。しかし逆に言えば、押し込まれる状況さえなくなれば問題は大方解決されるということ。
1点を取ったオランダは消極的になった。すると、攻めベースに組み立てられていた守備は途端に崩壊を始めた。
中盤は誰がボールホルダーのプレッシャーに行くのかがはっきりせず、マークの受け渡しもスロー。受け手と出し手二人の関係だけでブロックを破られ、フリーで前を向かれる。しかも最終ラインがプレスもかかっていないのに上がったままで、裏のスペースをカバーできずにいた。
ポルトガルは相手の守備の崩壊を見逃さなかった。さらにロナウド、ナニに長いボールを入れることでオランダが前に出てくることを牽制しつつ、オープンな展開を維持した。
多くのチャンスを生み出す中、28分に同点ゴールを奪取する。右サイドから中に切れ込んだジョアン・ペレイラが右足アウトサイドでスルーパスを送り、ロナウドが裏に飛び出してシュート。エースの得点で試合を振り出しに戻す。
後半はオランダがプレッシャーを強めてきたためチャンスが一旦減少したものの、セットプレーを除けばそこそこ守備は安定しており、ノープレッシャーでスルーパスを出されても飛び出す選手をちゃんとケアしていたため、大きなピンチは少なかった。
そして終盤に勝ち越しのチャンスが訪れた。オランダが3バックに変更したことでスペースが生まれ、ボールを奪って反撃さえすれば容易に数的優位が作れるようになったのである。
74分にカウンターから逆転ゴールを奪取する。下がったロナウドがポストになってジョアン・モウティーニョが持ち上がり、右に空いたスペースにスルーパス。上がったナニが逆サイドに通し、ロナウドが受けて切り返しでファン・デル・ウィールを外し、シュートを決めた。
これまで代表での大きな大会であまり活躍できず、今大会の2試合でも大きなチャンスをフイにし続けたエースが2得点をあげた。もしポルトガルが快挙を達成したならば、この試合はただの一つの勝利以上の意味を持つだろう。
(筆:Qoly編集部 K)