2012/6/24 20:45 オリンピック・スタジアム(キエフ)
England
0
0-0
PK2-4
0
Italy
得点者

実に15年ぶりの顔合わせとなったイングランドとイタリアの対決は今大会初のPK戦にもつれ込む激戦となった。前節と同じ11人を並べたイングランドに対し、イタリアは負傷者もありアイルランド戦から3名を変えてベスト4を懸けた戦いに挑んだ。

開始早々、両チームにいきなりチャンスが到来するが、試合を支配したのはイタリア。 攻撃になると、ピルロとデ・ロッシのダブルボランチになり、下がってきたカッサーノとモントリーヴォがライン間でボールを受け、両サイドバックがサイドを駆け上げる。 特にこの日初スタメンとなったモントリーヴォのアイディアが光った。ただ、イングランドは全節ウクライナ戦とは違い、しっかりと守備網を構築。 ピルロとデ・ロッシにはトップの1人がしっかりとチェックをかけ自由にさせない。そして、奪った後は相手サイドバックの背後のスペースを突く攻撃を徹底。こちらも負けずにチャンスを作った。

スコアレスで迎えた後半もイタリアペースで展開するなか、残り時間30分となったところで、イングランドはキャロルとウォルコットを投入。 キャロルに当てたボールを拾ってのカウンターに懸ける一方、あと一歩ゴールに迫れないイタリアもディアマンティ、ノチェリーノを相次いでピッチに送り込む。 相変わらずボールを持つのはイタリアだったが、相手CBを引き出してもそのスペースに飛び込む選手がおらず、相手守備陣を突き崩せない。また、テリーをはじめイングランド守備陣の集中力も最後まで途切れなかった。

結局、互いに得点を奪えず今大会初の延長戦に突入するも、ここでもゴールは生まれず勝負はPK戦へ。 両チーム1人ずつ外した後、イングランド4人目アシュリー・コールのシュートをブッフォンがストップ。最後はディアマンティの左足がネットを揺らし、イタリアが準決勝進出を掴みとった。

(筆:Qoly編集部 I)

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