足でボールを扱うスポーツ、サッカーにおいて、隠れた主役といえるのがボールと最も接する時間の長いスパイク。プロはもちろん、アマチュアの大人から子どもまで、何億人のフットボーラーたちにとって欠かせない存在であり、その“相棒”たちは様々なメーカーの技術と知恵により年々進化を遂げている。その技術革新に大きく貢献してきたメーカーの一つ、Nikeが10日、また新たな可能性を秘めたニュースパイクを発表した。
Nike GS
Nike GSと銘打たれたスパイクは、現代のスパイクにおいて非常な重要な要素である軽さとともに、環境への優しさも追求した新機軸の一足。アッパーやプレートなど随所にリサイクル素材またはリサイクル可能素材を使用しつつ、Nikeでも最軽量の160グラム(サイズ27.0cm)という軽さを実現した。
もちろん、余分なものは徹底的に省きながらも、機能面の充実度は変わらない。アッパーはNikeお馴染みの合成素材、カンガライトを使用(ただし、地球環境のことを考え溶剤は使わず)。
材料の97%にトウゴマの実を使用した植物由来の素材「ペバックス」とTPU(合成樹脂)などで構成されたアウトソールは、15%の軽量化を図りながらピッチでの機敏な動きを保証する強い反発性としなやかさも兼備している。
「高機能と環境負荷の低減を両立させたスパイクは、プレイヤーにとっても地球にとっても勝利をもたらすものであると言えるでしょう」というナイキフットボール、グローバルデザインディレクターのアンディ・ケイン氏の言葉にもあるように、選手と地球への負担を減らす、まさに“究極のエコスパイク”といえるNike GS。
定価はややお高めの31,500円(税込み)。8月15日からサッカーショップKAMOにて販売が開始される。
ネイマールなどのトッププレイヤーも着用する予定
(筆:Qoly編集部 O)