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2012年7月29日(日) - セント・ジェームズ・パーク(ニューカッスル)
Japan
1
0-0
1-0
0
Morocco
永井
84'
得点者

スペインとの初戦を制して第2節に望んだ日本代表。モロッコとの戦いは負ける可能性も感じさせる厳しいものとなったが、最終的には永井がチャンスをものにして勝利を収めることに成功。日本全体の過信に水を浴びせつつも決勝トーナメント進出を決めるという、ある意味最高の結果になった。

上述のように終盤まで日本にとっては厳しい戦いが続いた。モロッコはこの試合に向けて、最終ラインが絶対に裏を抜かれないことと、無駄に中でボールを繋がず外に開くかアンラバトにロングボールを入れるかというポイントを徹底してきた。

そのため永井は中央では力を発揮できず、20分辺りで左、30分に右、後半最初は左とポジションを変える羽目になった。前にボールを収めることが出来ず、さらに相手が仕掛けて来るドリブルの強さにフォアチェックが消極的になり、さらに攻撃の開始位置が下げられてしまう。芝も少し長かったのか、パスが緩くなりすぎる場面も目立った。

特に徳永は何度も狙われ、ドリブルや裏へのフィードで相当に走らされていた。もしモロッコにクロスやラストパスの精度があれば、失点をしていても全く不思議ではない展開が長く続いた。

しかし後半の中盤を過ぎて徐々に変化が生まれてきた。モロッコは特にキープでチームを押し上げる役割を担っていたアンラバトを72分に下げてからは、攻撃が単発になり、怖さが失われていった。最終ラインもカバーする範囲が広がり、綻びが生まれる。

その隙を狙って日本はいくつかのチャンスを生み出していく。得点が生まれたのは84分。清武が右に進行して守備を引きつけつつ、裏に浮き球を送る。それに永井がいち早く反応して抜け出し、前に出てきたキーパーよりも先にシュートに持ち込んだ。これがゴールに吸い込まれ、貴重な先制点が決まった。

ロスタイムにはバックヘッドの落としからラビャドに裏に飛び出されてシュートを許す最悪の形に持ち込まれたが、権田と守備陣が最後の最後で体を張ってブロック。危機を逃れることに成功し、幸運にも恵まれてリードを守り切った。

(権利元の都合により埋め込みコードの掲載を取りやめました)

(筆:Qoly編集部 K)

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