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リヴァプールの新監督ブレンダン・ロジャーズは、(現地時間)木曜日に行われるEL予備予選を前に「我々はこのチームを改善する必要がある。そのことについては議論の余地もない。だが、皆が思ってるほどに色々と複雑なことがあるんだ」と、今後の補強について語ったが、その発言はここまでいかにリヴァプールが移籍市場で苦戦しているかを表すものであった。

現在までに獲得した新加入選手は、レンタルバック組を除けば、ローマから招き入れたファビオ・ボリーニの一人だけ。これまで「獲得寸前」と報道されたプレーヤーは何人も存在したが、結果的には全てただの噂に終わっているのである。

そんな中、英国の人気Webサイト『caughtoffside』は「ロジャーズが欲しがるプレーヤートップ5」と題し、獲得候補5名を挙げた。彼らの寸評とリストアップを元にその実現の可能性も見ていこう。


5位:アダム・ジョンソン(マンチェスター・シティ)

元イングランド代表監督ファビオ・カペッロからも寵愛され、一時は代表チームにおいてレギュラーポジションを掴みかけたウィンガーだが、ロベルト・マンチーニが指揮するシティでは出場機会の確保に苦戦。本人が「環境を変えたい」と希望していることやマンチーニが放出を許諾する姿勢を見せていることから、「リヴァプール行き」の可能性は低くないだろうが、移籍金の捻出には頭を悩ましそう。

シティが狙っていると言われるダニエル・アッガーを交換条件に差し出せれば状況は変わるのだが・・・。

4位:ダニエル・スターリッジ(チェルシー)

彼もまたジョンソンと同様に出場機会に不満を抱えている若手の一人。シーズン序盤はレギュラー格として働いていたが、監督がロベルト・ディ・マッテオになってからというもののディディエ・ドログバ、フェルナンド・トーレスの後塵を拝する形で格下げ。ワイドでの起用にも応えられるポテンシャルを持っているが、この夏にはエデン・アザール、マーコ・マリン、オスカルも新たに加わり、その立場依然として曖昧なものだ。

クレイグ・ベラミー(カーディフ加入が決定的)の退団やディルク・カイトの移籍でFWの頭数は確実に減っており、獲得に要すると見られている1200万ポンドを確保できればオファーを送ってみたいところ。

3位:ヌリ・シャヒン(レアル・マドリー)

ロジャーズが新たに加えたいと考えているプレーメイカー型のMF。アーセナル、ユナイテッド、トッテナムらが強い関心を抱いていると言われ、獲得レースを避けることは難しそうだが、シャヒン自身が「出場機会を得られるクラブへの移籍」を望んでいることや、レアル・マドリーがレンタルでの放出を検討していることから、1シーズンローンでの獲得は現実的に考えられるケース。

スティーヴン・ジェラードの負担を軽減させる人材としてだけではなく、ロジャーズが志向するパスサッカーに打ってつけのタレントであり、獲得できれば面白い存在になるだろう。

2位:クリント・デンプシー(フラム)

プレミアリーグでも屈指の得点力を備えたアメリカ代表アタッカー。一時は「リヴァプールが獲得寸前」と目されていたが、結局は、フラムが提示したと言われる移籍金1000万ポンドに負けて現在に至る。だが、デンプシーは、フラムがオーストリアで行ったキャンプに参加しなかったように、今夏でのリヴァプール移籍を熱望していると言われ、フラム側もそろそろ移籍金を下げる気配もあり。

これまでのリヴァプールには存在しないタイプということもあり、是非チームに加えたいタレントだ。

1位:ジョン・アレン(スウォンジー)

ロジャーズが包み隠さずに「最も獲得したいプレーヤー」と認める逸材。昨季の欧州リーグにおいて、パス成功率第6位(1位2位はチャビとイニエスタ)にランクインしたパスマスターは、プレミアリーグにおけるトップクラブへの移籍を希望していると言われ、中でも前年まで師弟関係を築いたロジャーズのチームに興味との話も。

しかし、スウォンジーは安価で売るつもりは全くなく、獲得を希望するリヴァプールに対して既に1500万ポンドを要求したとも言われており、移籍交渉はかなり根気が要るか。

(筆:Qoly編集部 T)

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