昨季のリーガ覇者レアル・マドリーは開幕2戦を終えて勝ち星なしとちょっとした異常事態に見舞われているが、そのマドリーの10番メズート・エジルの足元にもちょっとした異変が起きている。
エジルといえばブレーメン時代から長らくNIKEのマーキュリアル ヴェイパー シリーズを愛用してきた。昨年、『SportsPro』が報じたところによれば、エジルとNIKEは5年総額2800万ドルという巨額契約を締結しており、単年換算では560万ドルでこれは当時のドイツ最高額。さらに、世界的にみてもデイヴィッド・ベッカムと並び3番目に高額な契約金だと伝えられていた。
(それまでのドイツ最高額はミヒャエル・バラックとadidasの年350万ドル。世界1位はクリスティアーノ・ロナウドとNIKEの年840万ドル、2位はリオネル・メッシとadidasの年700万ドル)
その際、「僕にとって完璧な決定さ。『(マーキュリアル ヴェイパー)Superfly』はNIKEのなかでも最も軽く、重いスパイクでプレーすることは考えられない」と話していたエジルだが、先日のヘタフェ戦を含めadidasの『プレデター リーサルゾーン』を履く姿がこの夏散見されている。
NIKEとadidas、フットボール界の2大巨頭といえる両者はこれまでも互いに選手を奪い合ってきた。
両者間の“電撃移籍”例としては
パトリック・ヴィエラ(NIKE→adidas)
マヌエル・ルイ・コスタ(adidas→NIKE)
リオネル・メッシ(NIKE→adidas)
ナニ(NIKE→adidas)
ゴンサロ・イグアイン(adidas→NIKE)などがある。 また、過去にはマンチェスター・シティDFマイカー・リチャーズを巡って両者が争奪戦を繰り広げたこともあった(その後adidas⇒NIKEへ)
さらに、選手の争奪でいえばPUMAと契約したトマーシュ・ロシツキーをNIKEが契約違反で告訴したこともあった。
ヘタフェ戦では決定的チャンスを逸することもあったエジル。その彼が今後足元のパートナーを電撃的にスイッチすることはあるのだろうか。果たして・・・。
【ヘタフェ戦ハイライト】
(筆:Qoly編集部 I)