ロシアのゼニトは3日、フッキに続き同じポルトガルのベンフィカからベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルを獲得したことを発表した。契約期間は5年。どうやらバイアウト条項による移籍で、ベンフィカには4000万ユーロ(約39億3000万円)が支払われたと伝えられている。背番号はスタンダール・リエージュ、ベンフィカ時代と同じ28。

フッキと同じくビッグクラブから熱い視線を送られていた、23歳のヴィツェル。ゼニトの中盤はEURO2012で活躍したロシア代表メンバーを丸まる抱えているが、セマク(36歳)、ジリャノフ(34歳)、シロコフ(31歳)とベテランが多く、補強が必要なポジションであった。今回の移籍は、ベルギー代表の同僚、ロンバールツの存在も大きかったとみられる。

一方、ハビ・ガルシアに続きヴィツェルを放出したベンフィカ。両者の移籍で大金を手にしたのは良いが、チームはボランチがセルビア代表のマティッチしかいないという危機的状況。移籍市場が閉まっているため補強もできず、ジョルジェ・ジェズス監督にとっては非常に頭の痛い事態となった。CLでは、バルセロナ、スパルタク・モスクワ、セルティックと同組を戦う。

(筆:Qoly編集部 O)

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