スペインが格上と認めつつも母国開催のワールドカップまでには間に合わせることに自信を示す
ブラジル代表監督のマノ・メネゼスは代表チームをスペイン代表のレベルまで引き上げる事に挑戦している。本人曰く、ブラジル代表の技術的優位はもはや無いという。
現地時間の11日にスウェーデンでイラク代表と対戦し、圧倒的な強さを発揮して6対0で勝利したブラジル代表。しかし、メネゼスはビセンテ・デル・ボスケ率いるスペイン代表が未だ違うレベルにあるとし、母国開催のワールドカップで2002年の日韓大会以来の主役を取り戻す為、更なる努力しなければならないと感じているようだ。『Marca』に対して以下の様に語っている。
「今日の我々はスペインのレベルではなかった。今までスペインに対して自分たちのスタイルを維持できたチームはない。彼らは1970年のブラジル代表の様な歴代最高のチームの1つだよ。頂点に立つには他のチームとの違いを見せなければいけないが、スペインは3度も成し遂げた」
ブラジルは2014年のワールドカップをホスト国として迎える。「優勝は義務」というプレッシャーは毎度の事だが、今回はホスト国であることからプレッシャーは今まで以上と言って問題ない。
「他にはない経験だね。我々はハリケーンの中にいる。私はチームを作り上げている途中であり、母国のサッカーへの情熱によって愛と憎しみの間にいるんだ。我々は最高のレベルのチームを作る為に時間との戦いに見を置いている。でも目標に向かって改善していると感じているから私は楽観視しているよ」
メネゼスはイラク戦と日本戦のメンバーにレアル・マドリーのMFカカを招集。カカは指揮官の信頼に応えて1ゴール2アシストの活躍を見せた。しかし、クラブでの出場機会は充分とは言いがたく、セレソン・ブラジレイラの一員としては崖っぷちにいる状態だ。
「カカは今も脅威であり、対戦相手は彼を恐れている。彼は新しい世代とうまく融合できると思うし、彼ら(新しい世代)の何人かは成熟していない。たとえ彼がマドリーで多くの出場機会を得られなかったとしても、代表チームで良いパフォーマンスを見せてくれる限りは呼び続けるだろう。しかし、彼がマドリーでプレーしているかはわからないね。そのうちわかるさ」
ブラジルに欠けているパーツの1つとして注目されているのはミランのFWアレシャンドレ・パトだ。パトは度重なる負傷に悩まされており、今季もセリエAの出場は未だない。メネゼスはパトのクオリティを認めているが、長期間の離脱を嘆いている。
「私の代表でパトはほとんどプレーしていない。にも関わらず、彼はチームで2番目のゴールを奪っている。これは彼のクオリティが極めて非凡なものであることを意味している。彼がピッチに戻ってくるのを楽しみ待っているよ。でも最も重要なのは彼が完全に回復する事なんだ。私の意見だが、彼の継続的なフィジカルの問題は単に運が無いからではない」
「パトについてメディカルスタッフたちと話したし、彼らは構造的な異常があるわけではないという。だから彼は怪我を運命づけられた選手ではないんだ。それゆえ、何故あんなに多くのアクシデントがあるのかについて理解する必要があるね。パトは凄くなって戻ってこれるよ。このネガティブな時は終わらせなければいけないね。私は彼を代表チームのメンバーとして今も考慮している」
なお、ブラジル代表の次の試合は16日にポーランドで行われる日本代表との一戦である。
(筆:Qoly編集部 L)
【厳選Qoly】日本代表の2024年が終了…複数回招集されながら「出場ゼロ」だった5名