Saudi Arabia
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1
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1-3
0-2 |
5
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Syria
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アハメド・アル・シェフリ |
30' |
得点者
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8' 11' 14' 69' 87' |
アル・マワス アル・タキ アル・マワス アル・マワス サリム |
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サウジアラビアとシリアの試合は、意外にも1-5という一方的なスコアで終了した。序盤に電撃戦で勝負を賭けたシリアがギャンブルに勝ち、試合の流れを全て手にしたという内容だった。
シリアはここ数年得意としている激しいプレッシャーをキックオフ直後からかけ続けた。何度かピンチはあったものの、それ以上に高い位置でボールを奪ってチャンスを迎えた。
8分にアル・ムバイドのスルーパスから飛び出したアル・マワスがゴールを決めて先制すると、その3分後にも追加点。セットプレーをショートで始めて守備を攪乱し、右からアル・マワスがクロス。キーパーの頭上を越えてファーに落ちたボールを、アル・タキが合わせてネットを揺らした。さらにその直後、アル・タキの強引なキープから再びセットプレーを奪い、アル・マワスが直接ゴールに決めた。
立て続けの得点で一気に大きなリードを手にしたシリアは、徐々にプレスを落として運動量を節約。序盤から守備には穴が大きく、プレスをかける割には最終ラインが上がらず、ボランチとの間に大きなスペースが生まれ、しかもセンターバックがよくマークを外すという状態であったのだが、引いたことは同時にそれをカバーすることにも繋がった。
30分にはロングボールから簡単にマークを外してアル・シェフリに1点を返されるも、後半にはさらにゴールを追加。
69分には前掛かりになった相手の裏にアル・マワスがロングボール一発で飛び出し、キーパーも抜いて無人のゴールに流し込み、ハットトリックを達成。試合終了間際にも途中出場のナフダリのスルーパスからアル・マワスが飛び出してクロスに持ち込み、守備がクリアに手間取ったところをサレムが触ってゴールに押し込んで5点目。圧倒的な大差で勝利を奪った。
サウジアラビアにとっては悪夢のような試合であった。立ち上がりはパスを回して攻めようと試み、実際にチャンスも作ったが、激しいプレスを受けて崩壊。サウジ程度の技術と献身性ではマイボールをキープできず、深い位置で失い、押し下げられてロングボールばかりになってしまった。これはシリアの最終ラインを下げることには繋がったが、前線に高さはなく、強みである2列目にも収まらなくなり、彼らの仕掛けとスピードが生きなくなり、実質共倒れになった。
後半はボールを繋ぐことを再び試み、強みの2列目の突破からチャンスを作り出していたが、さすがに完全に引いた相手から得点は奪えず。さらに最終ラインの弱さも露呈し、さらに失点を重ねる結果となった。
(筆:Qoly編集部 K)
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