残留か、移籍か・・・揺れ動く10人

冬の移籍市場と言えば、シーズン後半戦に向けて即戦力の獲得が計画されることもあり、ビッグネームの移動に注目がいくが、それと同時に関心を集めるのが来夏に契約が切れる男たちの去就だ。

契約切れが起こる前に所属クラブとの契約を更新しない限り、彼らは来夏にはフリーとなるが、その所有権を持つクラブとしては、「移籍金ゼロでチームを離れるのであれば、少しでも移籍金を残させたい」と思うのが心情である。

シーズン終了まで待って自由の身となるか、移籍金の置き土産と共にこの冬に新天地を見出すか、はたまた所属クラブとの関係を継続させるか・・・

イギリスの人気Webサイト『caughtoffside』が取り上げた、「その決断に注目が集まる10人」をトップ10形式でみてみよう。

第10位 アンドレイ・アルシャヴィン(アーセナル)

ガナーズにおいて事実上の構想外となり、近い将来クラブを離れることが確実視されているロシアの皇帝。本人はプレミアリーグでのプレー継続を希望していると言われ、ゼニトなどへの移籍は拒否してきた経緯があるが、その後レディングが積極的にアプローチ。双方の希望を満たせられる話であるだけに実現性は高いか。

第9位 ダニー・シンプソン(ニューカッスル)

豊富な実績と便利性を備えた、マンチェスター・ユナイテッド育ちのサイドバック。「ニューカッスルがフランス代表DFマテュー・ドゥビュシとの契約をまとめ始めた」と言われており、もし、この移籍が決定すれば、シンプソンとニューカッスルとの契約が延長されることは限りなく低確率に。予算の兼ね合いから、ニューカッスルは今冬に彼を放出を済ませたいと考えているようだが、彼の獲得に興味を抱くクラブは少なくないだろう。

第8位 カールトン・コール(ウェストハム)

イングランド代表にも名を連ねた実力者であり、これまで行く先々のクラブで結果を収めてきたストライカーであるが、サム・アラーダイス率いる今季のウェストハムでは低空飛行。リーグ戦18試合で2得点という結果では、得点力不足に悩むチームにおいて戦犯扱いされても致し方ないか。ただ、その能力を未だに買っている指揮官は多い。

第7位 コロ・トゥーレ(マンチェスター・C)

かつてはアーセナルでの守備の要として君臨したコートジボワール代表DFだが、マンチェスター・シティではバックアッパーが定位置に。リーグ優勝に貢献したヴァンサン・コンパニ、ジョリオン・レスコットが健在なだけではなく、マティヤ・ナスタシッチのような将来性豊かな若手も控えているセンターバック陣で再び光を取り戻すことは不可能に近いだろう。一時はトルコ行きが噂されたが、現在は沈静化しており、その後が気になるタレントの一人だ。

第6位 ゾルターン・ゲラ(WBA)

世界的なビッグネームとは言い難いが、プレミアリーグでは毎シーズンのようにコンスタントに成果を収めてきた実力者。今季は好調なスタートを切ったWBAにおいて自身ハイのペースでゴールを記録するだけではなくアシストも連発するなど、30歳を過ぎても衰えの色は全く見えず。おそらく、「彼とWBAの契約延長がまとまる前にアプローチを開始したい」と考えるクラブは多く、今冬の移籍市場が進むにつれて移籍の噂も過熱するだろう。

第5位 マシュー・アップソン(ストーク)

バーミンガムやウェストハムで一時代を築き、スリーライオンズの一員としてW杯にも参加した名センターバックもトニー・ピュリスが指揮を執るストークでは存在感を見せられず。彼の全盛期を知るサッカーファンからすれば、彼が今季のリーグ戦でわずかに1試合しか出場できていない現実は信じられないはずだ。だが、守備陣に問題を抱えているクラブは少なくなく、この一カ月の間に、経験豊富な元イングランド代表DFの引き入れを検討するところが現れてもおかしくない。

第4位 リオ・ファーディナンド(マンチェスター・U)

「世界最高峰のディフェンダー」と称賛された日々も今は昔。今季は16試合に先発出場を果たしているが、これもフィル・ジョーンズ、クリス・スモーリング、ネマニャ・ヴィディッチが故障により離脱したただめである。一部報道では「ユナイテッドが年明けから契約延長を開始する」との話もあったが、その後は進展はなし。中国やMLS、さらにはプレミアリーグの複数のクラブが獲得に動いているとも言われているが、彼の真意ははたして。

第3位 フランク・ランパード(チェルシー)

年齢からくる衰えにより、かつてのような“鉄人ぶり”を発揮することは難しくなかったが、今季もリーグ戦でここまで11試合で6得点とそのMF離れした得点力は相変わらず。おそらく、後数シーズンはトップリーグでプレーできるだろう。先月行われたエヴァートン戦ではチームを勝利に導くゴールを挙げるなど、ラファ・ベニテス政権下のチェルシーでは再び価値を見出しつつあり、本人は残留は望んでいると言われているが、フロントの決断はいかに。

第2位 アシュリー・コール(チェルシー)

これまでチェルシーの主力としてリーグ戦300試合近くに出場し、依然として世界的な左サイドバックとして君臨する彼の周辺は騒がしいままだ。コールはチェルシーに複数年契約を求めたようだが、首脳陣はこれを拒否し、単数年契約の条件を譲らず。「その態度に辟易し、既に心はここにあらず」というのが、現地での専らの噂だ。「PSGやレアル・マドリーとの交渉を開始した」との話も上がっており、突然移籍が決まる可能性も大いにあるだろう。

第1位 セオ・ウォルコット(アーセナル)

ここ数カ月間、イングランドにおいて、移籍関連の話題で最も賑わした一人。センターフォワードとしての起用を望みつつも、アーセナルではそのポジションを任せられない現状を不満に感じ、クラブとはこの問題を幾度となく話し合ってきたと言われるが、結論は未だに出ず。この問題について、ウォルコット本人は「僕は僕のサッカーを続けるつもりだ。(契約延長の)交渉は続いていて、近いうちに何らかの形で解決するはずだ」と語るだけに止めているが、やはり、退団の可能性が高いか。

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