2013年1月9日(水) - ハリファ・スポーツシティ・スタジアム(イサ)
Iraq
1
1-0
0-0
0
Kuwait
ハンマディ・イブラヒム
29'
得点者

イラクが2連勝を飾り、決勝トーナメント進出の可能性を大にした。戦略的に戦ってきたクウェートの狙いを打ち破り、最後まで耐え抜いた勝利だった。

上記のように、この試合に向けて「仕掛けてきた」のはクウェートである。イエメンとの試合では攻撃的に戦ったものの、今日は試合開始から全員が自陣に引くリトリートを選択。イラクにある程度攻めさせることによって外にスペースを創出し、カウンターでファハド・アル・アネジ、マクシードのスピードを生かすことを狙っていた。

しかしここでクウェートにとって誤算だったのは、2年前の大会で大活躍したファハド・アル・アネジが抑えられてしまったこと。アドナンとその周辺のマークによって彼自慢のスピードを殺され、苦手なコンタクトで吹き飛ばされてしまっていた。

それを利用して押し込み攻勢をかけたイラクは、守られた中からセットプレーを基点に先制を果たす。29分、右からのアハマド・ヤシンのCKがクリアされたところからだった。後方から再び前線にフィードを送り、マフムードがタッチライン際から折り返し。ムハンマド・サナドに当たったところをハンマディ・イブラヒムが押し込み、ゴールに決めた。

守りをベースに考えた中で予想外の失点を受けたクウェートは徐々に反撃を狙う。後半は前線に選手を残し、ロングボールを入れることでペースを掴む。イラクはリードして突かれるとマークを確認しないままズルズル下がる癖があり、それを利用してフリーの選手に長いボールを収め、攻撃の起点を作った。

しかし数多く作り出した攻撃機会は、今大会冴えを見せているヌール・サブリの好セーブにも防がれ、惜しくも得点に結びつくことはなかった。86分にはユースフ・ナセルの強烈なミドルシュートが飛んだが、クロスバーに阻まれ枠の外へ。結局最後までクウェートはネットを揺らすことは出来なかった。

(筆:Qoly編集部 K)

{module [170]}
{module [171]}
{module [190]}

【厳選Qoly】日本代表の2024年が終了…複数回招集されながら「出場ゼロ」だった5名

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手