2013年1月24日(木) - ネルソン・マンデラ・ベイ(ポートエリザベス)
Ghana
1
1-0
0-0
0
Mali
ワカソ(PK)
38'
得点者

ガーナがグループリーグでの直接のライバルとなるであろうマリを破り、決勝トーナメント進出に向けた大きな勝ち点3を奪取した。

この試合、マリは非常に守備を意識した戦術的なプレーを選択していた。ラインをそれほど上げず、アダマ・クリバリとエンディアイでギャンをマーク。ギャンに対しての一発で裏に抜けるフィードを通させないことで守備を安定させようと狙った。

その通り、ガーナは序盤非常に攻撃面で苦戦した。ギャンの飛び出しが警戒されている分中盤にはスペースが与えられ、2列目が前を向いてボールを受けられる場面が多かったが、そこからのパス回しで崩せるほどの力はなく、かといってサイドからクロスを入れても高さがないため全て弾き返されてしまう状態だった。

しかし前半途中からガーナの動きに変化が生まれてきた。ギャンが下がったり開いたりとセンターバックから外れるようなプレーをすることが多くなり、アドマーやワカソがセンターフォワードの位置に入ってくる。これがマリの守備の混乱を呼んだ。

そして37分、バイタルエリアからのスルーパスに対して、ギャンの動きを囮としてアドマーが飛び出しに成功。タンブーラに倒されてPKを奪い、ワカソがゴール右隅に決めて先制点に繋げた。

また、ガーナは前節非常に守備が悪かったが、第2節ではそれを劇的に改善した。アサモアをトップ下に、そしてラビウをボランチに入れたことで、中盤のセンターには全員守れる選手が揃った。攻撃ではその分迫力を失った間はあるが、ブロックは非常に安定した。

後半は攻められることも多くはなったが、ヴォーサーが軽率なキープでボールを奪われ大ピンチを迎えた場面以外は、ほとんど失点する可能性も感じなかった。

開幕ではかなりの不安を感じさせるプレーを見せたガーナであるが、流石にヨーロッパの一流リーグでやっている選手が多いだけあって、修正する能力もなかなかのものがあったということだ。

(筆:Qoly編集部 K)

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