オーストラリアン紙は「ホルガー・オジェック代表監督は、世代交代を求められていることに対して『経験は大きな武器になる』と反論した」と報じた。
今季終盤に短期間シドニーFCでプレーしたのみのルーカス・ニールを招集し、サシャ・オグネノフスキやジョシュア・ケネディを復帰させるなど、平均年齢が28歳を超えるメンバーを選択したオジェック監督。
彼は世代交代を求めるメディアに対し、この状況は若手には負担が大きすぎると反論した。
オーストラリアン
ホルガー・オジェック オーストラリア代表監督
「君たちはいつもこうだ。『もっと若手を使え、もっとやれ、早くやれ』。私は多くの若い選手にチャンスを与えたし、そして、今の私たちの状況では経験が大きな武器になると、声を大にして言わなければならない。
少年を連れていけるとすれば2、3人だ。経験がある選手は、この状況で何を要求されるのか知っている。逆に若い選手にとっては大きな負担が肩にのしかかることになる」
「(オマーン戦でスウェイト、コーンスウェイトを起用したことについて) そのゲームで問題があったのは明らかだ。しかし、彼らがともにプレーした経験を持っていないことを知っていたので、私が責めるわけにはいかない。
しかし今回はルーカス(・ニール)とサシャ(・オグネノフスキ)がチームに入っている。彼らは多くの試合をともにプレーしてきた。
彼らは経験があるし、チームに特別な質をもたらしてくれる。このレベルでプレーするために必要なものを知っている選手だ」
・代表落選のキューウェル、「まだW杯を諦めない」
11/12シーズン限りでメルボルン・ヴィクトリーを退団したあとは所属先が見つからず、昨季は終盤にアル・ガラファと短期契約を結んで3試合だけプレーしたハリー・キューウェル。
今回選考されたオーストラリア代表のメンバーから漏れたことによって、引退もあるのではないかと報じられてきた。しかし本人はオーストラリアン紙のインタビューで、ワールドカップに出場する夢はまだあきらめないと話した。
オーストラリアン
ハリー・キューウェル
「代表チームから引退するという道は、僕の選択肢には全くない。僕自身のコンディションはいいし、まだ続けられるという自信がある。少しプレーできない期間を過ごしたが、それでも働き続けてきた。まだ降参すべき時ではないんだ。
僕の夢はサッカーをしたいということだけ。運が良ければいいクラブでプレーできるだろうし、そこでうまくやれればワールドカップにも出場できる」
「(落選について) 辛いことだが、それが監督の決断だ。悔しいという感情を、いくつ言葉を並べて表現すればいいんだろうね。辞書が必要になりそうだ。しかし、僕は常にオーストラリアのためにプレーする準備はできているよ。いつだってね。まだ働ける。毎日練習してそれに備えるよ」